コーリニアアンテナ試用レポート

世の中便利になったものです。公共料金の支払いはコンビニでできるようになりましたし、東京近郊のバスはすべて共通のカードで乗れるようになりましたし、PHSの電波強化用コーリニアアンテナはネットで簡単に買えるようになりました。と言うわけで、私はこのたびSkynetさんのコーリニアアンテナを手に入れてしまいましたので、そのレポートをここにアップしてみようと思います。

と言うわけで、まずは、どのような設置を行ったか、と言うところを説明しなければなりません。まずは下の図をご覧ください。
アンテナ設置位置
こんな感じで、私の今住んでいる部屋、思いっきり山に向かって窓が開くようになっています。一応、山側が南なので、アパートづくりの定石に沿ってはいるんですが、何しろ、本当に断崖絶壁です。日当たりはお世辞にもいいとは言えません。ええ、もちろん、電波当たりも。私の家でつかめる電波はほとんどがこの断崖絶壁による反射波です。直接波は全く来ていないと言っても過言ではありません。そのため、雨や風やその他時々刻々の条件により電波状況が非常に不安定になります。と言うわけで、一念発起(?)、コーリニアアンテナを建ててみようと思ったのです。しかし、ただ建てたのでは、反射波を増幅しているだけで面白く(?)ありません。そうです、屋根の上に出しちゃって、直接波を多量に掴んでやろうと言うのが、今回の魂胆です。ちなみに、目の前にある謎の家、大家さんの家です(爆)。怒られませんように・・・(笑)。
とりあえず、駅に基地局が一基あるのは確認済み。そのさらに向こうに2基。住宅街に一基経っている模様。と言うわけで、とりあえず、目視で確認できただけでも4、5基は確実に直接波をとらえることになるので、Airの128kは確実に安定度・スピードがアップすること間違い無しです。と言うわけで、早速コーリニアアンテナを手に入れ、建ててみることにしました。


ここで補足説明。Air128kの通信カード、AH-G10には電界強度試験用のコマンドがあります。一つはAT#Q1で、こちらは、現在補足できる最高感度の基地局の電界強度を表示します(dB表記)。また、もう一つはAT@@LVLで、これは最大13局まで、補足可能な基地局の電界強度を5段階表示します。最大の5は、どうやら電界強度では約30dB以上に当たるようで、最低の1は20dB以下という感じのようです。通信速度は、だいたい30dB以上あれば安定し、それを下回ると徐々に安定度を失い、20dB以下ではほとんど通信が成り立たなくなるくらい安定度が低くなりますので、だいたい、5段階表記で2以下の基地局はほぼ使えないと思って良いようです。
では、早速、実験結果をお披露目しましょう。実験は、コーリニアアンテナを使用しないノーマルの状態と、23段コーリニアアンテナのインターフェース部分をいろんな角度でAH-G10に近づけた場合とで行いました。(以下実験条件一覧表)
使用アンテナ:23段コーリニアアンテナ(C23-R)
ノーマルアンテナ エレメント直巻き エレメント付近・縦 エレメント付近・奥行
条件A:何も接続しない、全くのノーマルです。 条件B:インターフェースをAH-G10のアンテナエレメントに直接巻き付けます。本命? 条件C:インターフェースコイルを、ちょっとずらした場所に立てて置きます。 条件D:電界の偏波方向を考えて、奥行き方向に倒してインターフェースを設置します。
横置き・上側 横置き・下側 ほっとく(笑)
条件E:インターフェースを横に寝かせ、上に置きます。ちょっと置きやすいので楽。。 条件F:インターフェースを横に寝かせ、下に置きます。とても置きやすくて便利。 条件G:10cmほど離れた場所に放って置いてみます(笑)。

それぞれの条件毎の結果です。
条件 最大強度(a) 各基地局強度(b) 成績係数
(a+Sum(b))
成績グラフ
条件A 59.0 55444333222 96.0 bar
条件B 66.0 5555555554444 127.0 bar
条件C 69.0 5555555555555 134.0 bar
条件D 66.2 5555555555555 131.2 bar
条件E 58.6 5555555443333 113.6 bar
条件F 58.2 5555544433333 110.2 bar
条件G 54.4 5555544433322 104.4 bar

さて、こちらの結果を見ますと、まず目に付くのが、条件C、Dで、13局すべてが5になるという、驚異的な結果。私もまさかここまでとは思っていませんでしたが、目の錯覚でも、データねつ造でもなく、本当にこんなになってしまいました。恐ろしい・・・。
さて、それでは、それぞれ見ていきましょう。

まず、条件A。これは、単に私の部屋の環境を示しているだけです。心なしか、普段より良い数字が出ています。これって、実は、コーリニアアンテナのインターフェースを部屋に引き込んでいる影響なんじゃないでしょうか・・・。

次に、条件B。これが、普通に考えると、もっともありがちな接続方法です。インターフェースコイルをアンテナエレメントにぐりぐり巻き付けるだけ。ところが、これは意外なことに、全基地局5を達成できていません。電界強度自体はかなりの値を出していますので、これで全体評価の数値を稼いでいます。

お次はC。これは、実はSkynetさんから推奨された接続方法です。やっぱりというか、さすがというか、これが全部の中で一番良いようです。Skynetさんによると、コイル中に生じた磁界により励起された電界ができるのがちょうどコイルの外側になるはずで、その部分にAH-G10のエレメントがあるような位置関係がもっとも感度が良くなる、のだそうです。

では、と言うことで、エレメントを横にしてみます(D)。磁界がコイル方向に生じるなら、電界はそれに垂直方向に生じるはずだから、立てたエレメントに対しては、コイルは横に寝かせた方がいいのでは・・・という素人考えからですが、これがいまいち。いや、すべての条件の中では割といい結果を出してはいるのですが(全基地局5も達成)、電界強度自体はそれほどでも無いようです。通常の経路で空中を伝わってきた電波(=ほとんど縦偏波)と干渉してしまっているのかも知れません。

Eは、何となくインターフェースを設置しやすいので、と言う理由でこういう形に。これが、なんとノーマルより電界強度が落ちています。誤差の範囲と言えばそのくらいですが。ただし、補足基地局レベル自体は、ノーマルよりは上がっています。

お次は、もっと簡単に設置できる方法、と言うことで、Fの条件ではカードの下に横に寝かせて置きます。カードと、PCを置いた机面の間に挟むような形で、何のアタッチメントも必要とせずに固定されてとても便利だからです。この形だと、レベルはさらに落ちます。うむむ、これでは、ちょっとCとかDの結果を見ちゃうと不満ですね・・・。

そして、最後に来たのがG。ええ、ただ単にその辺に置いてみただけです(笑)。角度も位置も距離も、いい加減。でも、こんなんでも、ノーマルよりはかなりいいんですね。これは意外な発見です。インターフェースから、確かに電波は漏れているようです。逆に、インターフェースをまじめなアンテナにしちゃえば、部屋の中が全体的に電波が強化される、なんてことも可能かも知れません。これは今後調査が必要です。


と言うことで、驚異の威力を見せつけてくれたコーリニアアンテナですが、インターフェースの使い方にちょっと気を遣えば、恐ろしいほどの成果を得ることができます。いや、本当に、それもこれも、Skynetさんが大変な努力をしてすばらしいアンテナを開発してくれたからでございます。多謝!

Special Thanks:Skynetさん

実験協力:もちろんSkynetさん

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