社名が変わっちゃったんだけど。


◇社名が変わっちゃったんだけど。どうしましょ。

◇と言う感じで、例によって意味不明な書き出しから始まるわけですが、えーと、もう見たまんまです。えぇ、社名が変わっちゃったんです。DDIポケットから、ウィルコムに。

◇いや、「今日の一言」などでは、「今後も頑固にポケットって呼んじゃうよ」なんてこと言っていますが、それとは別に、社名が変わると決まったときから気づいていたけどわざと気づかない振りしてずーっと先延ばしにしていた問題があるんですよ。何のことだと思います?。答え。「このコラムのタイトル」。はい、このコラム、「でぃーぽ」ですからね。「でぃーぽ」の「でぃー」は「でぃーでぃーあい」の「でぃー」ですからね。もっと言っちゃうと「けーでぃーでぃーあい」の「でぃー」なんですからね。いくら「頑固にポケットて呼んじゃうよ」なんて強がってても、どうしてもこの「KDDI」の破片が残っちゃうんですよ。コレは大変に困った事態なのです。言い訳できないんです。ポケットがKDDI傘下から外れ独立独歩することを心から応援するサイトのくせに、メインコンテンツ(か?)のタイトルに、忌まわしきKDDIの「でぃー」が。

◇それはそうとして、例によって話を最初からしておきましょうね。考えてみると、今回の社名変更の大本の原因である「ポケットの独立」について、実はまだこのコラムでは個別に取り上げてないんですよね。こんなヘボサイトまで見つけちゃうようなディープなポケットファンの方なら今更説明するまでもないとは思いますが、ポケットの独立、これは、米カーライルグループによる買収という形で始まりました。それが2004年の中ごろ。それから、2004年10月の新体制発足を目指して準備が進められ、10月には事実上新会社への事業移管、KDDIからの独立を果たしたわけです。そして、新体制発足のすぐあとに、KDDI時代からの脱却をアピールすべく、新社名が発表されました。それが「WILLCOM」。これは、Wireless IP Local Loopの頭文字「WILL」と、意思、将来、などを表す「will」の意味を併せ持ち、それをCommunicationという手段で実現するんだよとかなんとか、まぁそういうカッコヨサゲな理屈のくっついた名前なのです。ちなみに、元々Wireless Local Loopという言葉はあり、これは、無線地域網、特定の(固定線が不備の)地域を無線網でカバーすることで最低限の固定線で多くの通信難民を救うというようなコンセプトの通信方法をひっくるめた概念で、実は元々、中国などを中心にPHSでこのWLLを実現するという試みが続けられていました(中国小霊通はその延長線上とも言えます)。もちろんPHSに限らないのは確かですが、安く(基地局も安いしバックボーンもISDNが流用できる)、拡張性があり(自律チャネル割り当て機能でエリア拡張が極めて簡単)、特別なノウハウも不要(PHS内部で完結した通信・通話方式)、というPHSのシンプルさが、世界各地の過疎地で実験的に採用されてきた理由だと思われます。そのようなWLLの概念、それにIPという文字を加えたのがWILL。このIPにはどうも二つの意味合いがあるようで、一つは、無線方式を使ったIP接続サービスの提供、という意味と、IP網をバックボーンに使った無線網の構築、という、まぁ、鶏が先か卵が先かわからんような、でも、よく考えるとこの二つって明確に違う意味なんだよね、って言う意味を持っているものと思われるわけです。従来のAirH”は前者を実現したものだったわけですから、ウィルコムにとっては特に後者の意味でのIPが重要なのかなぁなんて思ったりします。

◇と言うことで名前について延々語ってしまいましたが、さて一方、名前を変えるデメリットって無いのかって言うと、当然ありますよね。まずあらゆるパンフレットの刷りなおし。定期的に月一くらいでパンフレット刷ってるなら良いんですが、ポケットってパンフレットの更新が結構間遠だったりする(最近は月一くらいみたいですけど)と、余計なコストとなりますし、全国に散らばる代理店に、ブランドの挿げ替えをお願いするとなると、これも相当なコストになります。端末も、表面のプリントのみならず、内部的な部分、例えば、K3001Vだとローミング設定で「日本/DDIポケット」って表示される部分を「日本/WILLCOM」と変える、なんていうソフトの変更まで伴いますし、カード型にしても、表面のデザイン(シール)を変えなきゃならないですから、それなりにコストはかかります。また、細かいことを言えば社員の社員証とかも変わるでしょうし名刺も刷りなおさなきゃなりません。社用車持ってたらその塗装もやり直さないとならないですし。ってことで、社名変更に伴って、様々な手間とコストが発生するわけで、そりゃもうてんてこ舞いだと思うんですよ。しかし、ここまでのコストをかけても、やはり「社名変更」って言う大事を以ってせねば大きな変革を外に伝えるのは難しいのでしょう。社名変更ってのは一大事なんです。

◇そうそう、ついでに、AirH”のブランドも変わっちゃうんですよね。どう変わっちゃうかっていうと、もうご存知「AIR-EDGE」。まんまやんけ!という慣れない関西弁でのツッコミを入れたくなるような、リニューアルしたようでリニューアルしてないようなそういうビミョーなブランドリニューアル。元々、ポケットのPHSサービスのブランドは「ポケット電話」。それが、どうも世間的にはイメージ悪いってことで新しいブランドを興したのが「H”」。で、その後、パケット方式を使った準/定額データ通信サービスを「AirH”」って呼んだのが始まりなんですが、いくらなんでも「H」に「”」で「エッジ」はなかろう、と気づいたようで、「H”」を「EDGE」に書き換えることにしたようです。元々、「H”」時代からも、「時代の先端(edge)を意味する」とも言われていたわけで、この変更にはそれほど不自然な点はないんですが、だったら、基地局の形を意味するとかHigh QualityとかHigh SpeedとかHybridだとかはどこ行っちゃったのというツッコミは、えーと、心の中に閉まっておきましょう(苦笑)。

◇で、私個人的に「AIR」って言葉を残したのは正解だと思うんですよね。AIRって、いろんな意味があります。空気ってのは当然ですが、空とか、気軽なっていう感じの意味ももっています。そして何より、AIRって、「無線(電波)」って言う意味もあるんです。元々は、放送することを「ON AIR」って呼んでいた(つまり放送内容を空中に放つという意味)ことから転じて、放送(電波)を発射することを「AIRで送信する」みたいな使い方をするようになり、今では、自然にAIRには無線電波の意味がついてきているんですよ。だから、AIR-EDGEって言ったときには、そこには「最先端の無線通信」みたいな意味も含めることが出来ちゃう、と。それに加えて、空気のように身近な存在としての意味も付け加えられるわけで、まぁ、まんまやんけ、とツッコミはしましたがそれでもまんまで良かったよ、ホント、と思ったりします。

◇そんなわけで、社名もブランドも変わって、いろんな人々が影響を受けてしまうわけですが、まぁ、うちのサイトは、その影響をもろに被っちゃうようなサイトだったりするわけです。いや、ポケットて言い張る、って言う私の意味不明な宣言も、結局「いろいろ変更するのがめんどい」ってのが大きいわけなんです。まぁ、過去のコンテンツは放っておいて今後「ウィルコム」って呼べばいいだけなんですが、とりあえず、もう少し「ウィルコム」って言う社名が世の中に認知されて逆にそう呼ばないとおかしいって状況になるまでは好き勝手やらせてもらおうと思っています。ただ、できるだけ早い時期にAirH”は全部AIR-EDGEに置き換えちゃおうかにゃぁ、とは考えています。いや、検索サイト対策って言う意味もあるんですが(笑)。でもまぁこれは、検索&置換で置き換えるだけですし、はっきり言って古いコンテンツはわざと古いAirH”の名称にしておくことで「古いんだよ」と自己主張させることが出来て便利なんですよね(古いコンテンツの更新が面倒なだけゲフンゴフンッ)。

◇で、最後の困った問題は、このコラムのタイトルの「でぃー」ですよ。どうしますかねぇ。でぃー。うーん、そうだ、「ディープにポケットのことについて語るコラム」の略にしよう。そうしようそうしよう。

◇で、ポケットって呼ぶのをやめて「ウィルコム」って呼び始めたらこんどは「ぽ」をどうするかって言う問題が起こるのは目に見えていますが、気づかなかったふりをしてスルーさせていただきます。はい。



戻る