2002年はどんな年?~毎年恒例、一年を振り返る


◇ということで、今年一年もあっと言う間に過ぎ去ってしまいました。今年もDポはいろいろな動きがありましたが、去年と同じく、今年一年を私なりにざっくり振り返ってみようというのが今回のお話。そう、言ってみりゃ「ネタがないから安易に回顧ネタに走っているだけ」ってことですな。

◇私にとって、今年の年明けは、なんと言ってもKX-HV200との出会いとともに始まったわけです。いや、過去ログを注意深く読んでいらっしゃる方ならおわかりとは思いますが、実はPS-C1からHV200へ機種変更したのは去年の12月31日。その日の午後4時頃に機種変更したわけで、厳密に言えばぎりぎり去年の出来事であるわけですが、HV200の初仕事は実家の猫の写真をとって「明けましておめでとう」がまともな初仕事だったわけで、やっぱり今年の出来事なわけです(買った直後にライトメールを十数通打ち合ったのは秘密です;爆)。この端末、PDAというか、PIMとしては非常によくできた端末で、SDカードを使ったPCやその他機器との連携が徹底していた端末でした。もちろんAirH”対応、今のところネット25に対応した音声端末はHV200のシリーズだけで、データ端末としても優れた一面があります。ただ、惜しむらくは、小型化のためにダイバーシチを省いてしまい、音声通話のための端末としてはいまいちな出来映えだったこと。音声品質重視の私としてはこれはいただけず、結局PS-C2に変更してしまいましたが、それはずっとあとの話。

◇で、正月早々にはライトEメールの完全無料化の話が突然湧いて出てきましたね。送信まで完全無料はEメールサービスとしては業界初で、かなりインパクトがあったかと思います。ただ、ライトメールと同等の手順を利用していることを考えれば、可能性としては十分あったわけで、ある意味「やっぱり来たか」という感想を持ったことを覚えています。また、これをきっかけに「使い放題のH”」のイメージ戦略が特に活発になり始めました。ちなみに私は2月1日の文字数拡張と同時に基本サービスだけ申し込みました。私にとっては受信が無料であるだけで十分だったからです。メール相手は99%H”ユーザなので、基本的にはライトメールでやりとりし、それ以外に個人的な楽しみとしてとっていたメールマガジンとかなんとかの受信だけお金がかかっていましたが、この部分をライトEメールにする事で、メールが届く度にお金がかかっていたのがかからなくなり、かつ、緊急のEメールも逃さずすぐに確認可能、という非常に快適なメール生活に激変しました。ただ、緊急のメールじゃないとサーバに何十通もたまっている・・・なんてことがかなり多くなっちゃいましたけど(笑)。でももちろんそれらは緊急メールが来たときや暇なときにまとめて受信なので、せいぜい5~10円ですべて全文読めていたわけで、とにかくEメールにかけるお金がかなり減りはしました。

◇ライトE無料化とほぼ同時に発表されたのが、誰もが待ち望んだ128kサービスの開始の案内でした。当初、昨年秋にはスタートと言われていたこのサービス、あまりに32kサービスが好調すぎて、ネットワークの整備が追いつかなかったために延長されていたわけですが、このときもおそるおそるサービスイン、という感じで、1ヶ月早くから使える先行モニターを準備しての満を持してのサービス開始となったわけです。正式開始は3月26日でしたが、去年6月2日にAirH”を買ってしまっていた私には非常に好都合なことに、4月2日に10ヶ月で機種変更、という形に持ち込め、長期割引も無駄なく引き継がせることができました。買った当日の私の個人的な感想としては「あれ、思いの外速くないなぁ」だったのですが、日が経つごとに増速し、Airユーザが少ないちょっと田舎へ引っ越してから激変、たぶん日本中見回しても私より快適なAir128kユーザはいないだろう、というくらい快適快速な128kライフを送らせていただきました。

◇128kのあとに出てきたお話というと、三洋からRZ-J700が出てきたことですね。あらゆるスペックが旧feelH”を上回っており、「ついにH”も新時代か!」とわくわくしたのを覚えていますが、残念ながら現時点ではJ700のスペックに追随する端末はまだ生まれていないようで、ちょっと残念です。

◇で、その直後には「ぴぴっとフォン」。初めてのトヨタブランドのPHSです。特徴はなんと言ってもauとの連携による位置情報確認サービス「ここだよナビ」。それまで何かにつけ壁の高さを感じていたauとDポがようやく歩み寄り始めたのかなぁ、という雰囲気を感じつつ(販売はトヨタ(au)、開発は京セラ(Dポ)という分担ができてるし)、それ以降は全くauとDポの浮いた話一つ聞かないわけで、せっかく同じグループ企業なのに、なにやってんだろうなぁと未だに思っている今日この頃。

◇7月には、Dポは業界で初めて、メール件名による迷惑メール防止機能を提供します。同時に、ドメイン指定受信・拒否機能も提供を始め、迷惑メール対策としては他社より一歩抜きんでることになりました。とはいえ、そもそもDポには迷惑メールそのものが全く届かなかったんですけど・・・(苦笑)。逆に言えば、迷惑メールが元々少なく、サーバにあまり大きな負荷をかけずに済むという見通しがあったからこそ、業界で初めてフィルタリング機能をリリースできたという言い方もできそうです。

◇さて、これ以降のAirH”関連の動きをこの辺でまとめて見ておきましょう。話があっちこっちに飛んでわからなくなっちゃう前に(すでに飛びまくってるっつーの)。まず8~9月頃、AirH”関連のプレスリリースが相次ぎました。まずは初のCF型128k端末、H401Cの登場。本多エレクトロンが128k技術における一日の長を生かして先行投入と相成った訳ですが、ここはやっぱりいわく付き(笑)のDポCFカード市場。直後にNECのCF端末N401Cが発表され、多くの人がそちらに流れてしまったようですね。このN401C、ここでわざわざ説明するまでもないですが、音声通話にも対応したスグレモノ端末で、おそらく今でも一番の売れ筋端末でしょう。一方、ほぼ同時期にはさらにオドロキの発表もされます。もうおわかりですよね、PHS史上初のUSB型端末及びSDカード型端末の発表です。USB型はAirH”INで実績のある富士通、SDのほうは「DポカードはSII」とまで言われる(誰にだ?)SIIからです。USBはともかく(オイ)、SDカードAirH”の小ささはユーザのみならず業界の人間さえ驚かせました。小型化という面で見れば、これぞまさしく究極の端末形態と言えそうです。それから、端末の話で言えば、年の瀬も押し迫った頃になって本多エレよりフルスペックPCカード、H402Pがリリースされました。

◇一方、AirH”のサービスの形としても、Dポがいろいろと模索し始めた感があります。まず9月には、ネット25の128k対応の発表。これが奇しくも10月スタートで、N401Cとちょうど重なった形になりました。せっかく128kという高速性能があるにも関わらず、最低サービス料金が8000円超と非常に高く、まだまだ128kの恩恵にあずかれる人が少なかったところで、いきなり4930円でだれでも128kを体験できるというのは朗報でした。25時間限定ではありますが、128kの最大速度と、64kPIAFSの速度安定性の両方を兼ね備えたネット25サービスは、私的にはこれからかなりヒットするのでは・・・と思っているんですが、ネット25フィーバーはまだまだのようですねぇ(笑)。いや、つなぎ放題+128の私としては、オプション128をつければフレックスチェンジでもつなぎ放題!(つまりやってることは逆ですね)・・・なんてサービスに発展してくれないかなぁと期待しているんですが、そういう話はとりあえず出てはこないみたいです。

◇一方、全く新しいサービスも開始。それは「パケコミネットコース」。これがDポ初のデータ量課金料金コース(あえてパケット課金とは言いません;何となくわかりますよね;笑)。このコースはデータ量にして約24MByte(携帯電話のパケット換算で20万パケット)までが基本料に含まれつつ、それをオーバーしたときも128byte(1パケット)あたり0.03円、と、携帯電話に比べると格安ともいえる料金で時間を気にすることなくデータ通信が使えるというものです。しかも対応方式は32kと128k。そう、データ量にさえ気をつければ128kも繋ぎっぱなしOKってことです。しかし、私に言わせれば、はっきり言って激高です。1パケット0.03円は、携帯電話のパケット料金と比べると割安ですが、比べることができるというレベルではほぼ同じオーダーの数値ということですから、せっかくのPHSのコストパフォーマンスの良さを殺してしまっているなぁ、と感じたんですが、みなさんはどうでしょうか。もう少し「安い!」という感覚を出すには、ドコモのiモード/DoPaのように2段階料金にするのもいいかもしれませんね。または、携帯パケット課金市場初の「キャップ制」導入もおもしろそうです。つまり、128kつなぎ放題の割引前基本料9400円と同じレベルかちょっと高いところにキャップを設けて、それ以上は「使い放題」とか。ちょうど1万円にキャップを設定すると、使う方もある意味安心ですよね。なーんてことを考えちゃうこの新コースだったわけです。とはいえ、32kしか出ないSDカード型との組み合わせでは実はこれが一番お得なのかもしれず、意外と今後ヒットするかもしれません。

◇また、AirH”関連といえば、AirH”専用料金コースでは通話料が最大68%割引になるという通話料金の改定が行われました。何はともあれ、AirH”を使いたい人に音声端末型AirH”を強くおすすめしたいという戦略なんでしょうが、これが功を奏するかどうかは今後の課題と言うところでしょう。

◇音声端末の話が出てきたところで、音声サービスの方に視点を移してみましょう。とはいえ、実はDポが今年後半に行った音声関連のリリースはたった一つだけ。それは「メール放題」のリリースです。このサービス、音声端末の32kパケット対応がなされた時点でいつ出てきてもおかしくないと思っていたんですが、実を言うと、よもやこんなに遅くなったか、というのが正直な感想です。しかも、コンテンツサービスの方の定額化は見送り(中止?)となってしまい、いまいちふぬけた感じのサービスになってしまいました。もちろん、H”フルスペックのメールが定額で使い放題となるわけですから、それなりにすごいサービスではあるんですが、そうは言っても、やっぱりメール、フルスペックが必要なほどのメールを月に140通も利用するかなぁ、と考えるとそうでもないわけで、私としては期待しまくっていたコンテンツ定額が実現しなかったのでいまいち魅力に欠けるサービスとなってしまいました。というわけで、そのすぐ後に10ヶ月になるHV200は、メール放題対応のHV210に変えられることはなく、むしろ音声通話の使いにくさに嫌気がさしてPS-C2に変更されてしまいました。

◇ということで、今年一年の動きをざっと見渡すと、やっぱりデータ通信偏重のきらいはありますね。PHSの音声通話品質を非常に重く見ている私としては、音声端末市場が冷え切ってしまうことは非常に寂しく感じます。もちろん、サービスさえ継続してくれればそれで十分ではあるんですが、やっぱり新しい端末が投入されて、たくさんのユーザの目を引くことができてこそサービスも維持できるわけですから・・・。その一方で、来年度初頭辺りでは、AirH”の強力なライバルとなりうる、ドコモPHSと鷹山アステルの定額サービスも出てきそうですから、データ市場でもうかうかしていられなさそうな雰囲気を醸し出してきたのが今年の後半。データも音声も、来年は非常に厳しい戦いとなりそうなDポですが、非公式情報ながらもいろいろとDポの新しい可能性が漏れ出始めたのも今年の最後になってからです。来年あたり、ひょっとすると、ひょっとするかもしれませんね(なにが!?)。

◇やけに長くなってしまいましたが、これを本年最後のコラムとさせていただきたいと思います。今年一年、こんなヨタコラムを読んでいただいてありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします!




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