PHS小技集


◇さてさて、今回は、PHS小技集と題しまして、PHSならではの(主に感度アップの)小技(?)を紹介していきたいと思います。

◇まずは基礎編。PHSは一つの基地局あたりのカバーエリアが狭いため、かなりの密度で基地局が配置されています。自ずと、一カ所から見える基地局の数も相当な数字になります(DDIポケットで、一般的な郊外の住宅地でも10以上)。これだけの数の基地局の中からもっとも通信に適した基地局を選び、そこから回線を繋ぐわけですから、たまにはかなり状態のよくない基地局につながってしまうこともあります。そんなとき役に立つのが「基地局再検索機能」。これは、最近のPHSが備えている機能で、「ハイパーリンク」とか「ベストコネクト」などメーカごとに異なる名前で呼ばれています。この機能を使うと、現在もっとも状態のよい基地局を再検索し、切り替えることができます。たとえば、窓際で電話をかけたときは比較的近くの基地局からの回折波が使えたが、部屋の奥に入ったときは直線位置上にある遠くの基地局の方が品質がよい、といった場合もままあるので、是非利用しましょう。

◇データ通信の時には特に品質に対する要求が厳しくなります。アンテナマークが一本以下では普通の半分の速度も出ないこともあるので注意が必要です。そんなときには、端末を2cm単位で動かしてみましょう。カード型なら、ノートPCを同じくらいの間隔で動かします。すると、びっくりするほど品質が改善することがあります。これは、PHSがフェージングという現象に弱いためで、フェージングは、通常、波長のオーダー(PHSなら約15cm)で劇的に変化するため数cmの移動で改善することが多いのです。最近の端末は空間ダイバーシティ、偏波ダイバーシティなどのフェージング対策が施されているのでさほど気にはならないと思いますが、ダイバーシティのとれないカード型では是非とも試してみる価値があります。私はAirH”ユーザですが、この方法を試すだけで通信速度が劇的に変わることもあります。

◇電波品質といえば、遮蔽物で大きく変わることもあります。一般的に、鉄筋コンクリート造りの建物より木造建築の中の方が通信品質は高いといえます。とはいえ、鉄筋コンクリートでもうまくやればかなりの品質をマークできます。鉄筋コンクリートは電波を反射しやすいので、部屋の中でも場所によってかなり電波の強さに差が出てきます。ですから、部屋の中をちょっと移動するだけで驚くほど電波状況が改善します。固定デスクトップパソコンで通信している方は部屋の模様替えなどしてみてはいかがでしょう。また、カーテンも材質によってはかなりの遮蔽効果があるため、カーテンを開けるだけで電波状況が改善します。カーテンも薄手の細工の少ないものを選びましょう。

◇遮蔽物と言えば、PHS最大の敵が「雨」です。特に電波の弱いところに住んでいる方は「雨の日のデータ通信は使い物にならない」と半ばあきらめているかもしれません(私の実家がそうです)。ここまできたら、中継器にお出ましいただくしかありません。DDIポケットでは、中継器「ポケットレピータ」を無償で貸し出しています。また、このレピータは端末登録の必要もなく、どんな端末でも対応できます。擬似的に自分の家に基地局を一つ設置したのと同等の効果があります。このレピータをここで述べたあらゆる電波改善手段を使い尽くした場所に設置し、中継してもらえば、かなり快適な通信品質が得られることと思います。このポケットレピータ、公称100メートルのエリアですが、実際は200メートルぐらいは余裕で飛ぶようです。

◇都市部(東京都心)で使っていると、電波が錯綜しているせいか、通話がとぎれがちになったり、切れたりしてしまうことがあります。携帯電話ではかなりひどいこともあるようですが、基本的に解決策はありません。しかし、PHS(DDIポケット)ならびっくりの解決方法があります。あれ、少し電波が不安定かなーとか、雑音がのりはじめたなーとおもったら、おもむろに最寄りの地下鉄駅などの地下に潜り込みましょう。通話品質が一気に向上します。これは、地下に潜ることにより他の干渉電波を拾いにくい状況を得ることができ、なおかつDDIポケットでは東京をはじめとする都市圏の地下エリアを100パーセントサービスエリア化しているため、ほとんど「基地局と1対1」の通信環境が作り出せると言うことが効いています。これからは重要な用件は地下スポットで、というのが当たり前になるかもしれないですね(そんなばかな!?)。

◇とまあ、いろいろ書きましたが、もう一つ、最終手段があります。全然小技じゃありませんが・・・。それは、「DDIポケットに直接要求を出す」ことです。これこそまさにPHSならではなのですが、基地局が小さいため、新規に設置、とは言わないまでも、基地局の指向性を変えてくれる場合があります。「自宅でいまいちなあ~」と言うときは相談してみましょう。エリアご意見箱でも直接要求できますよ!


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