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2010/04の過去ログ


XGP→TD-LTE

2010/04/27

ソフトバンクが次世代PHSに中国移動の推進する方式を云々、って言う記事が出ていました。

まず、現時点ではまったく無関係の会社であるソフトバンクがウィルコムの持っている次世代PHS帯域の使い方について公表してしまうこと自体がいろいろとおかしな話ではありますが(笑)、まぁなんつーか、当初の予想通り。どうせXGP新会社を買い取ったらさっさとXGPをやめて安く調達できる別方式をぶち込むんだろうなぁ、と思ってたので、それが確約されたというだけの話、個人的には何の感動もありません。

そもそも、XGPは、PHSに比べればそれほど優れた方式ではないのですよ、たとえばWiMAXやLTEと比べる、と言う視点で見ると。確かに、PHS譲りの制御チャネル自律分散などの機能はありますが、現在XGPで商用化されたオプションである高速チャネルタイプは、通信チャネルに自律分散が効かないタイプ。なので、PHSに比べればかなりセル配置が制限されてしまいます。PHSのロケーションの大半は再利用不可だろう、と以前書いたのはそういう理由です。

まぁそれでも、制御チャネルが自律分散するだけでセル設計の自由度はかなり高かったわけですが、これを今度はTD-LTEに変更しちゃいます、と言う話になってしまうと、この自由度はさらに一気に落ちることになります。普通のセルラーシステムと同様に、きっちりと設計しておかなければなりません。

当然、都市部の低い位置に置くようなおき方はNG。セル形状がいびつになるため、設計がうまくいきません。あるいは、面的カバーをあきらめて無線LANスポット並みのサービスにするのならそれでもうまくいくかもしれませんが、おそらくソフトバンクの狙いはそういうタイプなのでは、と思っています。

また、上下送信タイミングのプロファイルもがらっと変わってしまうため、当然ながら、PHSとのアンテナ共用は不可能です。となると、アンテナを別途立てる必要が出てきますが、現行PHSのロケーションの大半ではアンテナ追加設置は不可能。結局、新しいロケーションを開拓するか、現行PHSを撤去させるか、と言うことになります。こうなると、ロケーションの権利を譲り受けたことが活きてきます。つまり、一方的に現行PHSを撤去させることができてしまうわけです。と言っても、被害(?)を受けるPHS局は数%以下のレベルでしょうから、ウィルコムのサービスに大きな影響を与えるとも限りません。

と言うことで、XGP帯域の強引なTD-LTEへの転換、まぁ、はっきり言うとあっさりと運ぶでしょう。唯一の障害は総務省くらいでしょうか。国産技術の育成のためと言う大目的のあったXGPの後押し方針、これをどのように黙らせるかと言うのが、最後の障害といえそうです。これもどうやらかなりハイレベルからの押し込みができる体制を作っているようで、大した障害にはならないといえそうです。

しかし、報道では「同じTDDでOFDMだから互換しやすい」云々とされていますが、ぜーんぜんそんなことはありません。XGPとTD-LTEはまったく別物。似ても似つかない。フレーム構成も違うサブキャリア構成も違うリソース管理構成も違う認証方式も違うコアネットワークアーキテクチャも違う、もう何もかもまったく違う方式です。XGPの端末とエリアとサービスとネットワークを一旦全廃しないといけません。共存は不可能です。「WCDMAとCDMA2000は似たような方式だから互換端末が簡単に作れる」と言っているくらい酷い誤解を招く表現で、これはもう情報リーク側が意図的にそう書かせているとしか思えませんね(笑)。

と言うことで、上下あわせてわずか10MHzで商用網実効5~10Mbpsと言うパフォーマンスを記録していたXGP、特に世界でも稀に見る上り実効速度を達成していたことを考えると実にもったいない話ですが、「技術は持たず買ってくるだけ」がポリシーのソフトバンクに買われればこうなるのは当然の話でしたね。むしろ、この報道を見て、ウィルコムの優秀な技術陣がPHS会社側に残ることを選んでくれるとうれしいですね(新会社からは用なしと言われたわけですから;笑)。実はPHSファン的には少し喜ばしいニュースだったりします。といったところで本日はこれにて。


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今日のショートコメンツ100426

2010/04/26

今日は2点ほど。

HYBRID W-ZERO3対応のGSMモジュール「CM-G100」
発売。えらい。超えらい。ちゃんと発売してえらい。モノとしては9800円ほど、海外に行けば8000円ほどでローエンドのGSM端末が簡単に買えることを考えればそれほど安いものではないですが、やっぱり普段使っている電話機が海外対応できるってのは、うれしいですね。HW3、何気に「+発信」にも対応していたりします。ちゃんと動作するのかは不明ですが、少なくとも機能はあるようです。ただし、「+」に続けて連絡先から電話番号を引用する、と言う使い方ができません。+を出してから番号を手打ちしないといけない。あるいは、電話番号を選択しておいてから+発信するという手順もない。酷い手落ち。せめてメニューの「特番付加発信」に184/186だけじゃなく+発信(できたら+81発信)もできるようできるだけ早く修正するように>ウィルコム。海外用移動機としては最低限の機能ですから。それからもう一つ文句を言わせていただければ、私がインターネットへアクセスできないときに発売しないで欲しい(ガビーン)。やっと日本に着いてみたら「売り切れ」って、そりゃないっすよ(泣)。来週早速使いたい出張があるのにー。

HYBRID W-ZERO3の「WILLCOM UI」に最新バージョン
そして、もう一つえらい。こっちもちゃんとバージョンアップしているようで。いろいろ事情があるのは察しますが、このタイプの端末は今後もしっかりとケアして欲しいですね。最悪この機種がこれっきりになるのはかまいませんが、少なくとも「WCDMAデュアル」や「GSM SIM対応」の後続機種はお願いしたいものです。今回のバージョンアップは、待ち受け画面でワンタッチでPHS/WCDMAを切り替えられる・・・って、この一言で書いた「Today(WILLCOM UI)からアイコンクリックだけで直接トグルできるツールが欲しいんですけど。」を聞いてくれたってことですかね。だとしたら超えらい。待ち受け画面のレイアウトや機能をいじくるって結構めんどくさい変更なはずなんで、ぜーんぜん期待してなかったんですけど。あれ、じゃぁもっといろいろ要望出せば対応してくれるのかな?よしじゃぁ次の要望は「メインメニューの動作をせめてiPhoneと同じにして」で。ドラッグ量が半画面以下だとはね返されるってのはさすがにありえない。真似するんなら徹底的に研究しましょう>ウィルコム。ほんとの希望はスタートメニューと同じ完全自由スクロールなんですけど。あ、メール閲覧画面もドラッグスクロール対応希望。さてこんだけ書いとけばどれか当たるだろ(ガビーン)。

ああそうそう、HW3は徹底的に乾かして現役復帰。これで動かなくなっても代替端末はあるしあんしんサポートもあるしでそのときこそ修理に出すということで。

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今日のショートコメンツ100419

2010/04/19

シャープ、NetWalkerの新モデル「PC-T1」を5月発売
私がほんのちょっとだけ悩んだNetWalkerの新機種が出てきたようです。キーボードを省くなどして、280gと言う軽量に収めてきた、と。そりゃもう我々ミニマム主義者(コメントより拝借;(c)fayさん)、ミニマミストにとっては、「軽い」と言うことだけで価値がある、と言えます。言えるんですが・・・正直、PM1を使い始めて、たとえば昔使っていたりにゃざうことLinuxZaurus(QWERTY付き250g、OS:Linux)と比べてみると、「ポケットに入る大きさでWindowsXPが動く」ことの価値のでかさにびっくりしています。そりゃフリーでいろいろ集めてカスタマイズすればLinuxでもそこそこいけますよ。しかし、結局私が使いたいのは市販のソフトがほとんどなんですね。ダウンロードできる程度の大きさじゃ何の役にも立たないようなタイプのソフト。ダウンロードできる程度のものなら、それこそケータイでことが足りることが多いんです。それでカバーできないものこそが一番重要な価値。そうなると、OSがWindowsでないってだけで、選択基準から大きく外れてしまうのが現実なんですよね。280gでubuntuならそれこそりにゃざうでいいじゃん、的な。

ソフトバンクの「ホワイトプラン」、2年契約型に改定
ついにホワイトプランが2年縛り化。従来はiPhoneだけの強烈な縛りでしたが、通常ホワイトプランも縛りへ。何が強烈かって、月々割の縛り期間=27ヶ月との間に終了時期の差があるって事。3ヶ月の終了時期のずれ、たとえば、月々割で月額2000円割引がある機種だと、ホワイトプラン満期に解約すると6千円の「実質違約金」が発生し、一方、月々割満期以降にすると今度はホワイトプラン違約金1万円弱がかかる、と言うところ。つまり、違約金を避けたければ少なくとも2年余計に使わなければならないわけです。その場合は約2万3千円の追加出費。解約したいと思った利用者は6000円/1万円/2万円強のどれかを選ばなければならない。他社のように2年満期なら違約金なしでスッキリ解約、ってことが物理的に不可能なんですね。これを強烈といわずしてなんといいましょう。まぁここまで見越して、スーパーボーナスの支払い開始時期をわざと3ヶ月遅れにしていたわけですから、いつか主力プランにも2年縛りが来るとは思っていましたけど(苦笑)。解約率が防衛ラインの1.5%をちょこちょこと超え始めたので大慌てって感じでしょうか。それと同じ記事で触れられているケータイwi-fi、これもひどいですね。パケット定額上限契約が必須のため実質5千円のオプション。実質5千円払ってできることは自分で契約して自分で設置しているブロードバンド回線を使ったweb閲覧だけ。これもひどいオプションなんですが、最近、wi-fi契約者には無理やりルータを押し付けて契約させてると言う話を聞きます。むしろ「これつけないと機種代の頭金が発生しますよ」くらいのことをして。どうせ代理店が勝手にやったことなんでしょうけど(笑)。

KDDI、「クラシック音楽祭」の着うたフルなどプレゼント
ショパンですって。ショパンと言うと思い出すのが幻想即興曲。あのころは端末スペックで携帯電話陣営とガチ勝負してたんだよなぁ、ポケット。アステルも同時期にブラウザ・POPメール対応のスマートフォンの走りともいえるほどの高スペック機を出したし(ディスプレイはモノクロQQVGA弱でしたが)。当時、新機軸へのチャレンジはPHSが引っ張っていましたね。今は・・・新機軸というか、足場のない斜め上?(笑)。

ウィルコム、3Gサービス専用端末「HX006ZT」を22日発売
HW3の3Gサービスの公式サイトからの追い出しに加えてHX005ZTの生産終了のうわさのため、「ついにウィルコムは3Gサービスをやめ(させられ)るのか」の言われていましたが、なんのこたーない、HSUPA対応の新機種が出るので005を止めた、と言うだけでした。しかしとはいえ、3Gがらみではウィルコムの稚拙な動きの噂が聞こえてきます。しっかりと何が大切でどこなら譲れるのか、を経営陣と現場の間で意識共有しながら、PHSの弱点補完であるHSDPA-MVNOを死守してもらいたいものです。やってるといいながらやっているエリアの公開さえしてない某HSDPAキャリアに移るなんてことだけは避けて欲しいところですが(笑)。

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あああああああああああああああああああ

2010/04/16

HW3水没したあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
うわあああああああああああああああああああああああああああああああん
火山灰で日本に帰れないあああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ

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今日のショートコメンツ100415

2010/04/15

ドコモの通信設備拡張でP2101VとP2401の動作に支障、交換へ
おぉぉ、ついにこの世代の退場が来ましたか。いやぁ、あんなむちゃくちゃな○○○○でよく今日まで動いていました。これはドコモの基地局技術を素直にほめるところかもしれません。といってもあの当時のドコモは唯我独尊俺が神だ的な無茶な標準の推し進めで完全に世界から乖離したスペックを堂々と公衆サービスしちゃうような会社だったわけで、自業自得なんですけど。しかし、今日まで動いてたんですね、ホントに。そこにびっくり。

ソフトバンク、旬な情報をメールで無料提供「最新エンタメ情報」
ところがメールの受信料は有料と言う恐るべき罠。登録無料使用料無料動画受信料無料と無料無料を連呼した中に「メール受信料」が入っていないのがポイント。動画無料で釣って毎週数百円のメール受信料を稼ごうと言う姑息な新サービス。いいかげんSBMの「無料」連呼は景表法で取り締まられていいレベルだと思うんですけどねぇ。

住友商事のJ:COM株のTOBが終了、買い付け予定数上限の約3倍の応募
KDDIと住友商事の争奪戦。KDDIの大ポカにより住友に付け入られて住友大勝利、と言うのが結論だとは思うんですが、親子上場禁止の方針が明確になると仮定すると、住友が連結親会社になることでJ:COM上場維持が微妙になるわけで、それを恐れたJ:COM株主が住友TOBに殺到した、と見ることもできます。こうなると、これで選に漏れた株主からは、KDDIは二束三文でTOBで買い取れることになるんですが、もしそうなれば、実はKDDI大勝利なのかも、なんて思ったり。KDDIの買い付けを公表してから高騰していた株価は住友の買い付けが終わったとたんに大暴落してるし(みんな売り逃げに走ってる)。実際、住友商事なんぞよりは同じ通信&放送事業者のKDDIと連携してNTT系に対抗するほうがJ:COMにとっても有益だと思うんだけどなぁ。なんつってもJCNとのエリア統合効果だけでも相当なものがあると思うんですが。

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今日のショートコメンツ100414

2010/04/14

総務省周波数委員会「700/900MHzペア」で利用の方向も、大臣発言に配慮して変更余地残す
どうも誰かが大臣に直接何かをねじ込もうとしている感じですね。世界標準にあわせると、上下が隣り合って盛大な干渉を発生させる割り当てが出てきたり上下逆になったりなんていうへんてこな利用をせざるを得なくなる場所が出てきて(これはもちろん世界標準外)、後々非常に問題になること必至。自力で開発できず出来合いのものを買って来て使うことしかできない、社長が最近政権に接近しているという某社が深く関わっているのは間違いがないとは思うのですが(笑)。

関係ない話
最近吉野家の業績の話題が出てますね。ひどい下方修正とか。このまえ、一年ぶりくらいで吉野家の牛丼食べたんです。そしたら、なんか、びっくりするくらいまずかった。あまりのまずさにびっくりした。途中でくじけましたもん。あんなまずい牛丼を出してるんじゃ、そりゃ業績も落ちますよね。それもたった一年であそこまでまずくなるなんて、尋常じゃないですよ。いくら安くてもこれは食えないなぁ、と思いました。価格競争云々の前に、あの味を回復させないと吉野家つぶれますね。

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今日のショートコメンツ100413

2010/04/13

Windows Phoneの「7」と「6」、MSの目指すモバイルの世界
で結局どうしたいのよ、が分かりませんねぇ、これじゃ。Windowsは確かにPC世界ではブランドですが、どっちかと言うと「悪評」に近いブランドなんですよね。「これしか選択肢がない」的な。それをせっかく新しいものを作ろうとするその頭に載せようとするのは、全くブランド戦略眼がないんだなぁ、としか言いようがありません。これでは「今まではWindowsしかなかったPCの世界とは違って、モバイルの世界ではWindows以外にも選択肢がたくさんあるんだ、やったー!」と言う反応を生むのは必至だと思います。わざわざ自分でネガティブキャンペーンを張ることないのに。文章中で自分でも言っています、「スマートフォンが欲しいと思って買ったらたまたまWindows Phoneだった」的なところを狙うと。だったら、新しいプラットフォームのブランドはマイクロソフトやWindowsを感じさせないものにしないと。利用者向けにはそのブランドを押し出さない。一方、HWやアプリを作る側、提供する側に対しては、MSの有利、従来資源の再利用、WindowsPCとの親和性、などをその圧倒的な企業力をもって訴求し、作り方と売り方の面でサポートする。と言うのが理想だと思うんですけどね。いや、最近Windows Mobileが意外と出来が良くなってきているのでちょっと応援してあげたいわけなんですけど。

ウィルコム沖縄、国内通話定額のオプション「だれとでも定額」
沖縄さん、なにやってんのアンター!!(笑)。980円で10分以内なら誰とでも通話無料。基本オプション料が1000円以下と言う点、やっぱり「誰とでも無料」と言うインパクト、すごいとしか言えません。10分を超えると追加料金なので、「うっかり超過」の通話料収入である程度アクセスチャージを吸収しようとたくらんでいる感じですね。これ、収支的にもなかなか良い感じのオプションになりそうです。10分というのが絶妙でよろしい。しかしそれにしても10分とはいえ誰相手でも無料となると、アクセスチャージ(コスト)は一気に上昇するでしょうから、それに見合うだけの新規獲得の営業努力を「これとは別に」考えてもらいたいものです。これはあくまで既存利用者向けですからね。それがプランSの一般開放なのかも知れませんが、今となってはプランSもいまいち押しが弱い。いっそプランSもプランGと同じく「パケット完全無料!」とかやってこのオプション付きで究極の「何をやっても無料ケータイ!」を実現しちゃうとか。これならかなりインパクトはあります。収支にもインパクトがあるでしょうが(苦笑)。沖縄で上手く行ったら本体でもやるかな?

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MIMOが効く仕組み

2010/04/12

今話題の通信速度倍増技術といえば、もちろんMIMO。これ、実際にはどういう条件で効きやすく、どういう条件だと効きにくいのか、というのがあると思うのですが、今回は私なりの考えを披露してみようという一言。

MIMOは、あるアンテナから出たデータと別のアンテナから出たデータを、受信側のアンテナでうまく分離することで実現します。前にもちょっと書いたかもしれませんがこれはカメラのフォーカスと似たような感じで行います。既知のデータをうまく見えるフォーカス位置を見つけ出して、そのときの周囲のデータを読む、ということを別々の系統に対して行うことで複数のデータ列を読み出します。

この、カメラのフォーカスでたとえると、二つの別々のフォーカス位置の物体を出来るだけきれいに解像したいというときどのような条件が良いかを考えて見ます。まず一つの簡単な解として、二つの見たい物体が非常に遠くと非常に手前、というように分かれている状況が考えられます。これなら、二つの物体をかなりきれいに解像出来るでしょう。

では、その物体が、非常に奥行き方向に大きな物体だとどうでしょうか。こうすると、その物体全体にきれいにフォーカスが合うポイントがなくなってしまい、結局ぼんやりした像になります。単独ならこれでも問題ないのですが、別の位置の物体ときれいに分解したいという目的では、このぼやけた像が別の位置の物体のぼやけた像と干渉して邪魔しあうことになります。

つまり、「二つの物体が出来るだけ離れていること」「それぞれの物体が出来るだけ小さいこと」が、カメラのフォーカス的描像では重要といえます。

MIMOも基本的には同じ。「出来るだけ離れていること」は、アンテナ位置が出来るだけ離れていることに相当し、「出来るだけ小さいこと」は搬送波の帯域幅が出来るだけ小さいことを意味します。ただし注釈付き。特に「離れていること」についてなのですが、これは「搬送波の波長を単位として」です。

たとえば、800MHz帯は波長約40cm、に対して、2GHzは15cm。仮にアンテナ間が60cm離れているとしても、2GHz帯は4波長分、800MHz帯は1.5波長分にしかなりません。2GHz帯の60cmに相当するくらいの性能を出すためには、800MHz帯では160cmくらいの距離が必要になってしまうということです。

ということは、「高い周波数を使う」と言うのは、MIMOにおいては広いアンテナ間隔を確保するのと同じ効果が出てくることになります。逆に、アンテナを設置できるスペースが同じなら、高い周波数を使ったほうがMIMOの効果は大きくなるということです。

出来るだけ高い周波数を使い、搬送波の帯域幅を小さくする、というのが、MIMOを効かせるために重要ということになります。たとえば800MHz帯のWCDMA(5MHz幅)と1.9HGz帯のPHS(300kHz幅)では、当然後者の方がMIMOが効きやすいということになります。周波数が高いほどMIMOの効きは良くなり、同じ周波数を使うなら、帯域幅が狭いほど効きが良くなるわけです。

さて、それでは、当然ながら、10MHzや20MHzを占有するLTEやWiMAXよりも、5MHzのWCDMAのほうがMIMOは使いやすいはず、ということになってしまうのですが、さにあらず。そもそも、MIMOがそれほど周波数利用効率が重要視されない無線LAN(802.11系)で先に実用化され、周波数利用効率の向上が喫緊の課題だったはずのWCDMAでの実用化が遅れているという需給の逆転があります。圧倒的な需要のあるはずのWCDMAでのMIMOより、より広帯域で需要の低いWiFi、WiMAXの方が先でした。

広帯域のほうがMIMOが難しいという前提から言うとこれはおかしな話ですが、この話のタネは実は簡単。WiFiやWiMAXは、OFDMを使っているからです。OFDMでは、実際には小さなサブキャリアをたくさん束ねます。このサブキャリアは、30kHzとか10kHzとか、一般の携帯電話の搬送波の帯域幅に比べれば非常に小さな幅です。この幅の中に、フォーカス合わせのための情報を載せることが出来るので、非常にシャープなフォーカシングが可能なんです。これに比べれば、WCDMAの5MHzなんてのは、もうボケボケ。

OFDMとMIMOがほぼ同じ時期に熟成してきたので、この二つを組み合わせた周波数利用効率向上は「偶然の産物」と思われがちですが、実は、MIMOが実用化できるのは、それがOFDMだから、という理由もあるんですね。そういう意味では、今、WCDMA(HSPA)系通信方式では一生懸命MIMOを入れ込もうとがんばっていますが、おそらくまともに動かせないでしょう。OFDMでは何とかモノになってる4×4 MIMOなんてのは言うに及ばず、2×2 MIMOでもまともに動く条件は相当限られてしまうはずです。

ということで、「搬送波が高周波」「搬送波が狭い」この二つを満たす方式がMIMOに向いた方式。WiMAXやXGPなんてのもこの条件を非常に良く満たしています。また、3.5GHz帯のLTEなんてのも、MIMOには非常に向いた方式になるでしょうね。逆に一番向かないのは、700とか800MHz帯のWCDMA。

PHSは効きやすさで言えば中間域くらいなんですが、なんつってもTDDであることを活かしたパス推定があるので、かなり早くから実現できていました。TDDによるパス推定はカメラのフォーカスのたとえで言えばレーザー測距計を使うくらいのインチキ。無線を2系統載せた8x端末などでは、基地局側が空間多重(SDMA)で動作し端末側のそれぞれの無線系が同じ局の別パスに接続することでMIMO的動作になることもあるようです(偶然的にですけど)。

そんなわけで、本日はMIMOの効く条件について考察してみました。でわ~。

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携帯電話のSIMフリー化が始まるっぽい(2)

2010/04/09

先日に引き続きSIMフリー化について。そもそも技術が違うじゃん、という問題があるため、たとえSIMフリーにしてもキャリア間で簡単に端末が流通するということはなかなか起こりえない、という指摘があります。

通話とSMSくらいなら、確かにドコモとSBMの間での行き来は多少は起こるでしょうが、普段使いのメールさえ使えなくなってしまうデメリットがある以上、一般端末での影響はきわめて限定的でしょう。しかし、SBMネットワーク機能からほぼフリーなiPhoneなんかはおそらく最大の被害者(?)になるはずで、まぁなんつーか、現実的には「iPhoneフリー化施策」になっちゃうかも、なんて思います。

一方、技術的に完全に別物のauとその他の間は、SIMがフリーになっても何も起こりません。しかしau内ではau内SIMロックの解除があるので、端末販売数に大ダメージがあるはずです。ということで、結局SIMフリーになると、auが自爆で、SBMがiPhone流出で、それぞれ大ダメージを食らって、ドコモだけがiPhone流入分で得をすることになりそうです。KDDIとSBMがこの施策への反対を表明しているのが実に象徴的です。

しかし現実的に、このSIMフリー化をもう少し実効的に機能させる方法は無いものでしょうか。特に、ドコモ-au間の移行が出来る方法が見つかれば、この施策が有名無実化することから大きく救える可能性が出てきます。

実は私には一つアイデアがありまして。いやもちろん荒唐無稽なのはいつものことなんですけど。

どんな端末でも意識せず使える。なんならメールも今までどおり使える。もちろんドコモとauの間もOK。その答えは、相互MVNO。

たとえば、ドコモが、KDDIからMVNOでネットワークを借りる。ドコモSIMがささったau端末は、自動的にドコモがKDDIから借りたMVNO網に接続するわけです。つまり、端末としては、今までどおりau網につながってるだけです。なおかつ、メールプラットフォームも再利用(間借り)して、アドレスのドメインだけ付け替える(これは普通のメールエイリアスで十分でしょう)ことで、メールの自動受信も対応できます。WEBもEZweb網経由で、ただしドコモSIM分はiモードポータルを表示するようにするだけ。あるいは、ドコモ契約SIM分は特別なトンネルを使ってi-modeゲートウェイに直接ぶち込む仕組みにしてもOK。位置情報やUIDがらみでブラウザのヘッダなどの作法が多少違いますが、これはゲートウェイで強引に変換してあげれば、まったく同じようにiモードコンテンツが使えてしまいます。という感じでドコモ契約(ドコモSIM)でauの端末を使って通話とメールとWEBくらいはまともに出来る仕組みが出来ました。

当然、契約はドコモなので、ドコモが好きなように課金できます。ドコモはKDDIから該当端末の通話明細とパケット利用明細を受け取り、ドコモタリフで課金して請求するだけです。そこにローミング付加料を付けたりなんていう色気さえ出さなきゃ、まったく意識せずに端末を使いまわせたかのような環境を実現できます。

これは、もちろんSBMとauの間もそうですし、方式が同じドコモとSBMの間でもあえて技術プラットフォーム部分を使った上でその上に仮のコンテンツプラットフォームをかぶせることでコンテンツゲートウェイ部分まであたかも端末を使いまわせるかのように見せることが出来ます。

ここで、「ドコモ料金相当を払っているのにネットワーク品質はSBM相当になるのは納得いかない」と言う話も出てくるでしょうが、だったらドコモ純正端末をお使いください、と誘導することも出来るわけです。あえて完璧な端末フリー環境を作っておいて、使わせておいてから「お帰りなさい」を期待する、長期視点でならこれも十分ありな戦略ではないかと思ったりします。

逆にSBMやイーモバイルの通話放題をドコモ網でやることになったら。一見莫大なトラフィックを食らわされるドコモが最大の被害者になりそうですが、加入者への課金とキャリア間接続料は別物です。MVNOの接続料は当然ドコモが決定権を持っていますし、もちろん、通話などのサービスは完全に従量で接続料を設定するでしょう。もしSBMユーザがドコモ端末を使ってドコモ網で通話放題しまくるとなると、ドコモはMVNO接続料で莫大な儲けを出すことになります(反面SBMは莫大なコストが発生する)。そうならないためにも、SBMとしても「開放はしたけど当社端末をお使いください」と頑張るモチベーションが出てくるわけで、他社端末利用時は追加料金、なんてことをやって自ら魅力を削がざるを得なくなり、あるいはドコモはそのネットワークへの投資(インフラの魅力)に見合った収益を得られることになるわけで、「投資した人にはちゃんとリターンがある」と言う競争環境が実現します。昨今の「投資サボったもん勝ち」の風潮に一石を投じることが出来るかもしれません。

これ、方式の壁やサービスの壁を乗り越えつつ、きっちりと市場原理によってトラフィックと端末互換とインフラ投資と収益が適性に保たれるベストなやり方ではないかと私は自画自賛するわけですが。要するに「MVNO大解放論」なんですけど。荒唐無稽ですね(笑)。

そんなわけで、auは自爆、SBMはiPhone流出でドコモ一人勝ちなこの施策に何か一石を投じたいと思ったのですが、公平っぽい仕組みにしてもやっぱり真面目にインフラ構築してるドコモが勝つのが正しいのかなぁ、なんていう変な結論になったっぽい本日の提案でした。でわ~。

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携帯電話のSIMフリー化が始まるっぽい(1)

2010/04/07

ショートコメンツのネタかと思ってたんだけど、意外と話が膨らんじゃいそうなので本ネタで。というのが、もうソースを張るのも面倒ですが、携帯電話でSIMフリー化しようぜ、って言う話を総務省を旗振り役に進んでいるって言う話。

そもそもの話からして、携帯電話の「買いきり制度」というものが認められた以上、確かに、買った端末をどのように使うのも利用者の自由です。なので、総務省が進めているSIMフリー化というのも、ある意味当然の施策であろうとは思うのですが。

それは、携帯電話のサービスと機能と技術が統一されていたら、の話なんですよね。サービスすべてがまったく同じ土俵で、土管であるインフラ事業者だけが違う、という状況なら、このような議論には大いに意味があるのですが、実際、日本の携帯電話サービスは、特に3Gがスタートした頃から根本的にまったく違うものですよね。

お役人はすぐに「海外はこうだから」ということを言い出します。これは、国内メーカが海外で競争力を持つには、という論点から出てくるんでしょうが、国内メーカが海外で競争力を持たないのは、技術力が足りず売り方がへたくそ。これだけ。

一時期は、国内メーカも独自チップを作るくらいの技術を持っていました。それは、PDC時代。PDCチップは国内メーカが作らざるを得なかったからです。それが3G時代になり、それらのメーカたちはそのもてる技術力を以って3Gチップの独自開発さえやってのけました。しかし海外から安くて高性能のチップが流れ込みそれを安易に採用するメーカが増えてくると情勢が大きく動き、多くのメーカが採算性の悪いチップ開発をストップ。国内でまともにチップを作れるのはドコモと共同開発している数社のみになってしまいました。携帯電話の心臓部であるベースバンドとアプリケーションのチップを完全に海外依存にしてしまった時点で、海外で技術的に競争力をもてる時代を終えてしまいました。

一方、韓国のSamsungの例もあります。あそこも本来独自技術をまったく持たず、しかし世界トップを争うまでに海外で成功しました。その成功の理由は、徹底した安売りでした。ウォン安を背景に徹底的に安売りを行ってシェアを一挙に拡大したからこそ、世界的なメーカになれたのです。同じ時期、日本のメーカのほとんどが海外でも携帯電話を売っていましたが、それらは恐ろしく高価でした。「Made in Japan」ブランドでいくらでも高く売れると勘違いした戦略で、もちろんそんな高価な端末では世界でまったく受け入れられず、ボロボロになって撤退。

今では、Samsungや最近台頭の著しいHuaweiも、当初の品質度外視の極端な安売りで一挙に拡大したシェアを背景に、今度は採算度外視で技術開発に莫大な投資を行い、もはやほとんどの部材を海外に頼る必要の無いほどの技術力を得ています。残念ながら両社の基礎技術は品質も性能も日本メーカを大きく上回りつつあるようです。

つまり、総務省が指摘している「日本のメーカが海外で競争力をもてないのは閉鎖的な市場のせいだ」と言うのは間違いです。日本のメーカも、独自技術をキチンを確立して基礎技術界を制覇するか、あるいは徹底した安売り攻勢をかければ、世界で通用したはずなんです。実に、そのどちらもが可能な土壌は、2001年頃には確かに存在したのです。単にその後のメーカの経営戦略が稚拙だっただけです。

さてそんなわけで今頃になって今度は端末のSIMフリー化しろとか言い出しているわけですが、総務省のお役人は「SIMロックさえかかっていなければ市場はオープンになるだろう」と考えているわけです。その狙いには確かに賛同できることもあります。

SIMロックが無くなり端末流通が自由になるとすると、確かに市場はオープンになるかもしれません。この場合の「市場のオープン化」とは、しかし、あくまで「同一キャリア内」に限られてしまいます。なぜなら最初に書いたとおり、日本のすべてのキャリアは、サービスと機能と技術が違うもの。ドコモとSBMは同じWCDMA技術じゃないか、と言っても、単に基礎方式が同じというだけで、サービスのためのサブセットはまったく違うものです。実際SIMロック外しを行っても、両キャリアの端末を取り替えると出来るのは通話とSMSという基礎サービスだけになってしまいます。

とすると、SIMロックなしになる恩恵は、実際はほとんどなくなります。単にその宣伝効果で端末の中古流通が流行るくらい。これは単に新品端末の売れ行きを落とすことになります。この結果、端末メーカが淘汰され本当に競争力のあるメーカ以外は全部潰れるってことになるのが総務省の狙いなのでは、としか思えないわけで。しかし日本の市場ではそれもありえません。

日本では毎シーズン無意味なラインナップ数競争が行われています。同じプラットフォーム同じ機能でメーカと外観を変えただけの端末が毎シーズン量産されるのが日本の伝統的作法になっています。この競争がある限りキャリアはメーカを潰せない。しかし中古流通が流行ればメーカを潤すほどの出荷も出来ない。結局、すべてのメーカが採算ギリギリの生殺し状態で生かされ続けるという最悪の状況を招くだけです。

総務省がやるべきは、こういう意味の無い数の宣伝に規制をかけることだと思うんですけどね。まず、「キャリアがそのキャリア対応として販売される端末の数を宣伝に使っちゃダメ」「そもそも端末をキャリアの宣伝に使っちゃダメ」。こういう規制をかけることが、キャリアと端末を戦略的に分離する第一歩だと思います(極論ですけど)。

こうなると端末側は、「全キャリア対応端末」を作るモチベーションが生まれます。何しろキャリアが宣伝してくれないんだから自分で売らなきゃならない。どうせ売るなら、どのキャリアの利用者にも買って欲しいわけです。それは、今まで盟友だった隣のメーカとの競争のためにも必要になってくるかもしれない。もちろんWDCMAとCDMA2000では両対応と言うのは難しいでしょうが、少なくとも「iモード系サービスとY!系サービスに全部対応できちゃう端末」と言うのは、物理的につくれないものではありません。ソフトの入ったROM部分を二重化しておいて、どっちのSIMがささったかによって丸々切り替えちゃうなんて言う荒業もできないわけじゃないですから。通信パラメータもFLASHROM化しておいて起動時に切替ROMから書き込むとか。さらには「ソフトウェア無線」でWCDMAとCDMA2000、あるいはWiMAXやLTEにもソフトROM切替だけで対応できちゃったら。

さぁこれが出来ると、面白いです。なんせ、高度に独自化されたドコモネットワークやauネットワークやSBMネットワークに全対応できる端末です。同じやり方でVodafoneやOrangeやT-Mobileの独自サービスにも対応できてしまうかもしれない。今、世界は(総務省の認識とは逆に)完全に閉鎖化に向かっています。メーカはそれぞれのキャリア向けに独自端末を作らざるを得なくなっている。そこに、日本メーカがそういう「本当のフリー」端末をぶち込むとどうなるか。しかも安価に。一歩先に閉鎖化を経験した日本だからこそ出来る独自技術になるかもしれません。

ということでちょっと長くなったのでもう少し書きたいことはあったのですがまた今度にします。

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