PHS-MOBILE.COM
モバイル版
モバイル一般記事は無線にゃんで更新中!

コメント投稿はここからユーザ登録をしてください


phsmobileのtwitterを見る

070を持とう!

24時間定額対決


シンプルな定額。WILLCOM


ソフトバンクでお困りの方へ

データ通信レスポンス比較

09年04月の記事を閲覧中



更新履歴
なんでも質問箱
「今日の一言」とかで答えるかもです。お気軽にどうぞ





2009/04の過去ログ


カタログスペックはあがるんだけど。

2009/04/29

先日、イーモバイルがHSUPA国内最速となる、上り5.8Mbpsサービスの開始を案内しました。その影でこっそり、大量利用者に対する制限の検討を開始することを発表していたりします。業界全体でなんかこういううさんくさい話が当たり前になりつつあるわけで、今日はこんな話。

まず、5.8Mbpsの件からですが、これは、いわゆるHSUPAで従来よりも多くのチャンネルをさらに束ねて高速上り通信を行いましょうという規格。ただ、そもそもHSUPAでは最初から5.8Mbps(あるいは11.6Mbps)が定義されていて、端末の能力がそれに追いつくのを待っていた状態なので、ようやく端末が出来上がりました、というのが実際のところ。

しかしその内容をきちんと検証してみると、これが非常に怪しくなります。ちょっと小難しい話になってしまいますが、5.8Mbpsを出すためには、拡散率2のチャンネルを4本束ねる、ということを行います。これがすでにホラーめいた話。拡散率が2ということは、元の帯域当たり電力が2分の1になるということ。だから、たとえばこれを2本束ねるのなら、帯域当たり電力は変わりません(その代わり帯域幅が2倍に増えます)。ところが、これを4本束ねちゃうというんですから、要するに、帯域当たり電力は2倍になっちゃうということです。これは、莫大なパワーです。

さらに言うと、CDMAが干渉波の中から希望波を見つける原理は、「逆拡散による干渉波の弱体化」です。これは、拡散率で決まり、たとえば拡散率が10なら、希望波の10倍の干渉波があっても、逆拡散によりそれを希望波と同レベルまで落とせることになります。ではこの5.8Mbps通信は、というと、これがもう、最初から希望波の2倍の干渉波を自分自身で生成しています。それを逆拡散しても、希望波とまったく同一のパワーの干渉波が残ってしまうことになり、この場合のS/N比は「0dB」です。利得なし。これではエラーだらけになり、そもそもの5.8Mbps通信など不可能です。

というように、もともと5.8Mbps通信というのは自己破綻している方式で、限られた実験室環境ではなるほど確かに動くかもしれませんが、フィールド環境では、たとえ他の利用者が一人もいなくても、半分のパフォーマンスも出ないでしょう。これに他の利用者が加わると、さらにS/N比が加速度的に低下し、チャンネルが利用不可能になってしまいます。そうなる前に当然チャンネル数を減らし拡散率を上げて対処するわけですが(つまり旧方式に戻る)。

というようなことがあるわけで、ドコモなども安易なサービスインは避けているのがこの高速HSUPA。ただ、カタログを飾るには非常に輝かしい数字であることも事実です。おそらくその目的のためだけに、このサービスの開始を決断したのだろうということは想像に難くありません。

これも含めてですが、最近特に、カタログスペックと実効スペックの乖離が激しくなってきています。イーモバイルはチャレンジングな立場上そういった戦略をとらざるを得ないことはわかりますし、ソフトバンクもサービスエリアを一切非公表のまま、7.2Mbpsサービスを行っていると宣伝しています。もちろん、ドコモの7.2Mbpsだって少々怪しいものですし、auの3.1Mbpsも、実はこの速度が得られる条件は非常に限られていて、現実的には絶対にお目にかかれない数字だったりします。

このようにカタログスペックはどんどん向上しながら、実効のパフォーマンスはそれをはるかに下回る、というような例が増えています。UQのWiMAXだって、カタログには40Mbpsと書いてありながら、試用レポートでその半分の20Mbpsを超えたことさえなく、極めてレアなケースとしてまれに10Mbpsを超えた記録が記されている程度、大概は5Mbps以下にとどまっています。

かてて加えて、通信方式や環境条件とはまったく別のところ、つまり、ネットワーク側で、大量通信ユーザに対する規制を行う、ということが常識的になりつつあります。これにより、現実的にはさらに乖離は広がっていきます。

なぜこのようなことが当たり前になりつつあるのか、これについては、無線資源の使い方が昔とは大きく変わってきていることが原因と言えます。昨今の通信速度の上昇は、これはもうほとんど全てと言っていいのですが、無線資源を贅沢に使うことで実現されています。昔の通信方式は、わずかな無線資源を多くの人に均等に割り当てることが通例でしたが、高速化を考えるに当たり、一時的に莫大な量の無線資源を割り当てることができるようにし、その代わりに無線資源の割当量をダイナミックにコントロールすることで多元接続を実現するという方向に向いています。

このため、スペック上は、その一瞬のピークの速度が最大の速度となるけれども、多くの人と分け合う以上、測定する時間を長くすれば長くするほど平均実効速度は落ちていくことになります。これが、カタログスペックと実効スペックの乖離の原因のひとつ。

そしてこの「ピーク」は、時間的ピークと同時に、環境的ピークでもあります。つまり、古い通信方式ではある程度のノイズがあることを前提にチャンネルに十分な強度的余裕を持たせることが通例でしたが、最近では実験室レベルの電磁的滅菌環境でなら得られる「ピーク」を極限にまで高めることで全体のレベルを底上げしようという方向での高速化も行われていて、しかし実際の環境は非常に汚れているため、カタログスペックと実効スペックはさらに乖離してしまいます。

また、そういった高速通信方式では、「無線資源の莫大な割り当ては一瞬ですむ」ということが大前提として置かれています。つまり、WEB閲覧のようなバースト的なデータ通信に特化した高速化が最近のトレンドであるということです。そうなると、そうではない利用者、連続的に多くのデータのやり取りを行うようなユーザは、そういう高速化方式にとっては想定外の邪魔者です。これを排除するためには、ネットワーク側でそういった用途を規制してやるしかなくなってしまうわけです。

というようなわけで、通信方式のカタログスペックと実効スペックは乖離しているのが当然の世の中。当然PHSも一部はその方向を向いていて、ウィルコムの8x TypeGでは最大800kbpsといわれていますが、私の使っている限りでは600kbpsを超えることはまれ。せいぜい500kbps弱でとどまっています。もちろん、HSDPAの乖離に比べればだいぶマシなのですが、それはもちろん、PHSが比較的古い方式だからですね。

一方、XGPは、というと、これはかなり「今風」のモードがあります。ここで一応補足。XGPには「今風」の方式と「古風」な方式があって、古風な方式はこれはもうほとんど旧来のPHSと同じ、チャンネルをしっかりとつかんでそれを束ねる、という方法で高速化しますが、今風の方式では、制御用のチャンネルを経由してフレームごとに使えるチャンネルの束(マッピング)を更新するという方法で、瞬間的に全リソースを使ったり次の瞬間には同じ全リソースを別ユーザに割り振ったり、ということができるようになっています。さしずめ、古風方式は回線交換、今風方式はパケット交換という感じでしょうか(実はこれらとは別に回線交換チャンネルも定義されているので厳密には違います)。個人的には古風な方式が好きですが、最近のデータ通信需要に応えるには今風な方式をメインに使っていくことになるだろうなぁ、と思ったりします。つまり、他方式と同じように、カタログと実効に大きな乖離が出てくるはずです。

さらに言えば、XGPでは、256QAMという、屋外無線ではおそらく誰もやったことの無い超多値変調を使います。私の予想としては、たぶん動きません(笑)。これは環境ピークを当てにした高速化と言え、それこそ通りの角々に基地局が配置されているような将来なら何とかなるでしょうが、とりあえず面的なカバーを目指す当面は、256QAMを使った通信は成り立たないでしょう。これだけで通信速度半減の可能性が高いということです。

とにかくいずれにせよ、今後はさらにこの差が広がる方向になることは間違いありません。なんと言っても無線周波数には限りがありますから、それを有効に使おうとする(使っているように見せかけようとする)と、さらに時間ピーク・環境ピークに頼らざるを得なくなるからです。MIMOなんてのもまさに環境ピークをお手軽に上げられる技術の筆頭で、8x8MIMOなんてもはや存在自体がギャグとしか思えないわけですが、カタログスペックを上げるには手っ取り早いんですよね。

ということで、昨今のカタログスペックと実際の速度の乖離についての考察でした。でわ~。


ついったーに投稿

Posted in 未分類 | コメントあり »

鉄道沿線に基地局はいくつ必要か?

2009/04/27

面白い質問をいただきました。「PHSでは鉄道沿線にはどのくらいの基地局が必要か」というご質問。これについて今回は考えてみます。

質問者様も簡単な考察をされていましたが、たとえば、ウィルコムの普及率を5%と考えると、おおよそ乗客の5%がウィルコムPHSを持っている計算になります。もし朝のラッシュぐらいの混雑、乗車率250%くらいとすると、一車両350人が乗っていて、その中にウィルコムPHSは17.5台ほどある、という感じになります。

電車の編成数は多くて15、大体は10両前後ですから、一編成に175台のウィルコム電話。これが、一編成に乗って移動していきます。

電車内で通話をしている例というのはあまり無いでしょうが、パケット通信をしている人はそこそこいるでしょう。さすがに満員電車では無理かもしれませんが、とりあえずここではそういう人もいるという仮定で話を進めることにし、その接続率を、これまたてきとーですが、10人に1人とします。これで、17.5人が常にパケット通信をしていることになります。

ウィルコムのパケット通信は、通信中はある一人がチャンネルを占拠し、データがなくなるとすぐに開放する方式。なので、チャンネルを占拠している時間は、データのダウンロード時間率によりさらに下がります。データのダウンロードをしている時間というのがどのくらいかはこれまたわかりませんが、PHSは通信速度が遅いので、ダウンロード時間率はかなり高いと考えられます。ここでは、50%と考えて見ます。

すると、17.5人の50%、8.75人が常にチャンネルをつかんでいる状態。また、それぞれが4x、8xという接続をしているわけですから、とりあえず平均的に2xくらい常につかんでいると仮定すると、17.5チャンネルが常に必要です。沿線には常に17.5チャンネルくらいがないと、快適な通信ができないことになります。

これがどのくらいか、というと、たとえば古い基地局でパケットチャンネル数は4チャンネルですから、ある場所から同時に5基地局が見えなければなりません。PHS基地局のカバー半径は500mですから、線路すれすれに設置するとしても沿線1000mのカバーしかなく、ということは、少なくとも200mに1局は必要、ということになります。

当然ながら、こんな状況は実現できていませんので、やはり通勤列車のラッシュ時などは、結構パケット通信が遅くなったり途切れたりすることは多いようです。

ただし、実はこれ以外にももっと通信を行ううえで重要な因子があったりします。それが「位置登録」。位置登録は、端末の一斉呼び出しエリア(ページングエリア)をまたぐたびに行われ、これを行わないと発着信ができません(厳密には発信のみは可能な場合があります)。このページングエリアは、ほとんどの場合がNTT交換局舎単位で、都会では大体半径3kmくらいのエリアと言ったところです。

電車の速度が十分に速いと仮定すると、ページングエリアをまたぐ瞬間に175台のウィルコム端末がいっせいに位置登録を行うことになります。位置登録にかかる時間は、これまた大雑把な値になってしまいますが、3~5秒と言ったところでしょうか。ということは、最大で875秒の延べチャンネル時間ということになります。

ページングエリア端の基地局同士がオーバーラップしているのは、せいぜい1基地局の半径程度まで、つまり500mくらいで、この間に位置登録に成功しないと、一時的に発着信不能になってしまいます。電車の速度を80km/hとすると、22.5秒でこれを通過してしまいますから、この間に175台全員が位置登録を終えるには、約40チャンネルが必要です。一方、位置登録に使えるのは回線交換チャンネルだけですから、1局3チャンネル。位置登録が行われるところでは13基地局がオーバーラップして待ち受けていなければならない、ということになってしまいます。

現実的にはこれは不可能な話です。実際は数局しかオーバーラップしていませんから、位置登録には通常の倍以上の時間がかかり、結果的に10秒とかそのくらいの「不通時間」が生まれてしまいます。一般の電車では編成の長さ方向の余裕があるのでこれを感じることは余りありませんが、地下鉄などではこれが結構効きます。地下鉄駅構内はせいぜい3局くらいしかないのに対して満員の編成には2000人ほど乗っていて、100台ほどのウィルコム端末が含まれています。一方、地下鉄の駅から次の駅までは大抵は圏外で、しかも次の駅は異なるページングエリア、ということも珍しくはありません。ということは次の駅に突入した瞬間にいっせいに位置登録を始めてしまうわけです。計算してみるとこれで1分近くの不通時間が生まれてしまうことになります。

実は私も地下鉄通勤をしていて、ある駅で必ず発着信不能になることに気づいていて、これがおそらくこの位置登録の殺到による不通時間なのだと思います。長いときは、駅に到着して、ドアが開いて、ドアが閉じて、というこのくらいまで発着信が不能になることがあります。そう、駅についてから大体1分くらいなんですね。上記の計算と非常によく一致します。

ということで、沿線に基地局がどのくらい必要か、については、そこそこの品質のパケット通信を維持するには200mに一個は必要、位置登録をしっかり捌くにはページングエリア境界に10局以上が必要、ということになってしまいます。うん、こりゃ無理だ(苦笑)。全ての鉄道沿線でこれを満たすのは、いくらなんでも無理ですね。ただ、確実に位置登録トラフィックが集中することがわかっている地下鉄駅などは、もう少し手厚く局を設置してくれてもいいんじゃないかなぁ、なんて思ったりもします。

以上、今回は鉄道沿線に必要なPHS基地局数についての考察でした。でわ~。

ついったーに投稿

Posted in 未分類 | コメントあり »

データ端末が通信費も端末代も込みで980円

2009/04/24

いやいやいやいや。ウィルコム新つなぎ放題が端末代込みで980円って。

昨日に続いて、ちょっと急遽の更新なので、おかしな文章とかになっちゃうかもしれませんけど、なんじゃこりゃ。

ちょっと前まで、確かに一部機種ですごい割引をやっていたのは知っていますよ。WVS割引が2900円、という、超割引率。ところが今回は、WVS割引額が3540円~3700円って。新つなぎ放題が3880円ですから、基本料180円で二年間使えるってことですよ。なんじゃそれ。

しかもW-SIM端末が4機種も含まれているじゃないですか。W-SIMだから、流用できちゃうんですよ、これ。いいですか、たとえば、新つなぎ放題に話し放題をつけて、音声対応のジャケットにさしちゃう。すると、定額プランと同じ通話無料の体系で、しかもパケット代はタダで、合計1160円という回線ができちゃう。

逆に、ウィルコム定額プランに変えちゃえば、今後こそこのインチキが使えちゃう。なんかよくわかんないけど端末割賦代金800円だけ払ってれば、無料通話が1000円近くついた定額プランが使えちゃう。いいんですかね、これ。

やりすぎ。ウィルコムやりすぎ。いやいやいや、いらなくてもなんかとりあえず今のうちに買っとくか、みたいになっちゃいますよ。これ以上回線増やしたくないのに。しかも、プランが新つなぎ放題でいいですよ、と、PCにつないで使い放題でOKですよ、と、それでこの値段は、さすがにコロっといっちゃいますよ。

期間が5月10日まで、わずか20日に満たない超限定ではありますけど、その前半、4月中なら事務手数料も無料にしますなんて言って、どんだけ誘いますか。なんか、W-SIMスロット空けっ放しのD4用にひとつ買っちゃおうかな、なんて気分になっちゃうじゃないですか。

てゆーか今週末最後のチャンス?くらいの勢いですよ。どうしますよ、これ。いやいやいや、マジ困りますよ、これ。すでに6回線持ってるのに。困ります。NSも評判によってはほしいなぁなんて思ってるのに、今これをやりますか。

もういっそ恒久的にやっちゃえ。どうせ、ヘビーユーザがみんなしてイーモバに脱藩していったんですから、あまってるネットワーク安売りしちゃえ。薄利多売ですよ。数だけ出せば、意外と何とかなるもんですよ。孫先生もそうおっしゃってます。

てゆーかまぢどうしよう。やっぱり割引額の大きいNS001Uを一括で買うのがいいですよね?(すでにその問題!?)。Amazonで売ってるどこでもWiFi単体もついでにゲットしたりして。

ウィルコムってたまにこういう悩ましいことをやってくれるので困りますね。うれしいけど困りますね。どうしようかなー。

ついったーに投稿

Posted in 未分類 | コメントあり »

速っ。

2009/04/23

喜久川氏、XGPを語るという記事で、あ、いやまぁ、この記事について面白いことはいろいろと語られているのでおいおい取り上げていきますが、とにかくこの記事で、XGPのスピード測定の結果が出ています。

その速度、下り18Mbps、上り12Mbps。

いやいやいやいや。いくらなんでもなんかインチキやってるだろ、って。MIMOなしで、上下あわせて30Mbpsって。しかも、TCPの速度でって。いやいやいやいや。

いや確かにさ、会場に専用基地局を用意して、ってのはわかるんですけど、256QAMなんて、そんな状況でもおいそれと使えないような代物ですよ。会場内の記者が動いたりするだけで電波が揺らいでダメになるくらい、256QAMって弱いはずですよ。よくもまぁそんなものを、作っちゃいましたよ。まぢかよ、って感じ。

しかも、上り12Mbpsってことは、少なくとも上りも256QAMが効いてますよ。なんつーか、すげぇ。確かにウィルコムって技術偏重の会社だとは思ってましたけど、いや、技術力高すぎだろ、これ。なんであのサイズのカードで256QAMの変調のかかった波形を崩さずに空中に押し出せるんだろう。不思議不思議。

いやさ、そりゃ、XGPの規格上の速度と利点は、確かに私は結構宣伝していました。でも現実問題として、256QAMなんてのをまともに空中に飛ばせるなんてのは信じていなかったんですよ。当初はなんだかだで64QAMどまりの端末で、いずれゆっくりと対応するくらいの流れかなぁ、なんて思ってたんですよ。しかも開発期間が1年半に満たない時期ですから。

だから、デモとはいえ、それをやっちゃったのはかなりびっくりです。しかもこれ、MIMOなしですよ。ってことは、ここからMIMOかけるという選択も出来るし、SDMAで容量を増やすという選択も出来る。すでにMIMOかけちゃったUQはもう一生MIMOに縛られるわけですが、ウィルコムはあえてSDMAで容量を上げて実効速度を追うことが出来るわけです。この「まだ余裕がある」というのは、UQに対してかなり大きなアドバンテージですよ。

メディア向けの貸し出しは6月からとのことなので、実際の速度が明らかになるのはまだ2ヶ月ほど待たなければなりませんけど、ハードウェアの能力はある、ということが一応明らかになったわけで、なんか、ちょっと楽しみですね。ということで本日は256QAMが動いてびっくりの一言でした。

ついったーに投稿

Posted in 未分類 | コメントあり »

XGP基地局が増えませんねぇ

2009/04/22

以下の記事は、本日の発表を知らずに準備していたものにあわてて加筆修正したものです。おかしなところがあったら教えてください(苦笑)。

さて、3月21日時点のデータを見てもウィルコムのXGP基地局数がわずか5で止まっています、というお話がありまして、まぁぶっちゃけ「ほんとにやれるの?」という疑問もあったりするわけですが、今回はこのお話。

まず大前提の話として、ウィルコムXGPの本サービスは今年10月開始、ということを再確認しておきます。来週始まると言っているのはあくまで試験サービス。もともとその予定で認定をもらっていて、ただ、他社(というかUQ)との競争上、その試験サービスを「エリア限定サービス」と言い換えてあたかもUQとさほど変わらない時期にサービスが始まるかのように外向けに発表してきている、というのが事実です。

とはいっても、UQも試験サービスに先駆けて数百局の基地局をそろえていたことを考えると、5局はいかにも少ない数字。5局でどのくらいカバーできるか、というと、めいいっぱいにセル半径を広げて使ったとしても、23区の1区をカバーできないでしょう。いくらなんでもエリア限定過ぎ。

さてなぜこのような状況にあるのか、ということについてですが、まず、UQとの差を考えるにあたって、重要なのは、WiMAXの基地局は早くからその原型が出来上がっていて、ハードウェアの生産は非常に早い時期、具体的な時期で言うと、去年の第一四半期くらいからすでに生産可能な状態になっていた、という点。それに対して、ウィルコムのXGPは、一昨年の12月末まではそもそも「XGPという方式がこの世に生まれるかどうかもわからなかった」わけで、当然、方式開発をしていたウィルコム以外は一切投資していませんでした。

ということは、昨年、2008年が明けてからようやくハードウェア設計を始めていることになります。無線特性がWiMAXとほぼ同じとはいえ、XGP特有の自律分散などを実現するにはキャリアセンスのための高性能の無線機が必要となるなどXGPに特有のハードウェア構成が必要となります。いくらなんでもWiMAXの装置を丸々買ってきてソフトだけ入れ替える、というわけには行かないわけです。

通常この手の無線装置、しかもキャリア品質の無線装置を一から設計するとなると、リリースまでは早くても1年半かかります。とすると、2008年頭から開発を始めるとして、実はリリース可能なのは、今年の後半以降、ということになります。そう、実はまだXGP基地局は完成しているはずが無いんですね。

だから、サービス開始を2009年10月と申請していたのは嘘でもサボりでもなんでもなく、現実的なラインとして、やはり一からの開発ではそこまでかかる、と宣言していたわけです。ということは、今日この時点で1局でも建っていることのほうが不思議なくらい。

実際には、無線装置の開発と言っても、そのうちのかなりの時間を「評価」が占めています。私の経験から言わせていただくと、この評価にかかる期間が、ざっくりと3ヶ月から6ヶ月。おそらくウィルコムでは、この評価期間を切り詰め、法令準拠のぎりぎりのラインの評価だけをやって免許申請を行ったものと思われます。と考えると、今建っている基地局は、おそらく正式の製品評価をパスしていない、いわゆる「試作機」である可能性が高いといえます。

私の推測は、当分は現在免許情報で見えている5局プラスアルファくらいの少数基数の「試作機」でエリア限定サービスを開始し、正式な製品評価をパスした基地局がリリースされ次第大々的に設置を進める、という流れ。さすがに試験サービス開始と言っていて5局しかありませんではあんまりなので、もう少し増えるとは思います。発表資料のエリアマップを見てもエリアのでこぼこ具合から少なくとも20局くらいはあるように見えるので、当面はそのくらいからスタート、という感じに見えます。
※ただし、発表の「200~300mおきに設置」という言葉からエリア半径300m程度を仮定すると、少なくとも50~100局程度はないと件のマップ程度のエリアは作れないはず。免許情報の更新を待ちたいところです。
ふぇちゅいんさんの記事によるとすでに100局設置済みとのこと。まぢで?

また、6月以降の第2段階と言っても、資料のマップではちょっと補強された程度にしか見えません。この時期、私の予想的には本当に量産機ができるかできないかくらいの時期なので、確かにそれを前に突然増えるとは思えません。ここからラインを立ち上げて量産を開始して、ということを考えると、そこからがようやくエリア整備本番、という感じでしょう。

いずれにせよ、UQ並みのエリアは当分期待できないものと覚悟しておきつつ、もし一気にエリアが広がったらうれしいなー、くらいの気持ちでまったりとまってみましょう、と言った感じで、いまだXGP基地局5局の謎について考察してみました。でわ~。

ついったーに投稿

Posted in 未分類 | コメントあり »

楽天モバイルはじまる

2009/04/20

楽天が、ウィルコム網とフュージョン網のFMCサービス楽天モバイルを開始しました。

以前から、NTTコミュニケーションズの提供していた.phoneユビキタスをチョコチョコと紹介していましたが、今回の楽天モバイルもどうやらまったく同じ構成でのサービスのようですね。フュージョンの持つ050電話網とウィルコム網を、.phoneユビキタスを同じ要領で接続してのサービスということのようです。

似たような例で、KDDIの固定電話とauの間の通話が無料になるサービスや、ソフトバンクの固定IP電話とSBMの間が無料になるサービスなどがありますが、実は、このウィルコムとNTTコムあるいは楽天の間の無料通話サービスとは、根本的にその実現方法が異なっています。

KDDI、ソフトバンクがやっている方法は、ただ単に「同じ会社・連結グループだから」という理由でアクセスチャージを相殺処理しているだけなんです。つまり、セグメント間ではきちんとアクセスチャージは発生していて、ただし、同じ連結決算内だから売り上げ・コストが相殺でき、つまりは連結決算に影響を与えない(売上減はあっても赤字にはならない)からというだけの理由で通話無料を実現しています。

こういうやり方、接続料の透明化の議論とか電気通信事業法の根本思想の議論(同じ会社でも通信事業者としては独立してそれぞれが公平なサービスを提供すべき)とかにまで踏み込むと非常に怪しいやり方で、法的にはグレー、倫理的には真っ黒なんですけど、まぁ、一社・一グループで移動と固定のコア網を持っている強みとでもいう感じでしょうか、なし崩し的に既成事実を作って続けている、という側面もあります。

一方、ウィルコムがNTTコムや楽天とやっているのは、こういう方法ではありません。まぁそりゃそうで、そもそもウィルコムとNTTコムや楽天には、決算上の関係どころか資本的なつながりさえありません。じゃぁどうやっているのかというと、これはもう非常にウィルコムらしく、技術の力で解決しているんですね。

具体的には前にも簡単に説明しましたが、W-VPNのシステムを使っています。簡単に言ってしまうと、NTTコムのIP電話網、楽天のIP電話網、それぞれを丸ごとW-VPNの内線接続先としてウィルコム網に収容しているんです。NTTコムのIP電話網といえば非常に巨大で、ともすればウィルコムのPHS網よりも巨大かも知れませんが、しかし、アーキテクチャの上では、その電話網が丸々内線網であるかのように収容されている、ということです。

となると、ここに、W-VPNの約款が適用できます。W-VPNの約款では、内線網交換機(PBX)からウィルコム端末向けの音声通話を定額にするプランが定められていますから、商取引上正しく定額通話が実現できるわけです。さらに、W-VPNでは「内線網の番号計画に基づいた内線番号をウィルコム端末に割り当てることができる」ことになっていますから、内線網ことNTTコムIP電話網の番号計画に基づいた「内線」番号、すなわち「050番号」がウィルコム端末側に割り当てられるわけです。

こうして、ウィルコム端末に「050」と「070」のデュアル番号が割り当てられ、050から発信したときは内線網ことNTTコムIP網から発信したのと同じ料金だけがかかる、つまり、NTTコム系050番号へは無料、それ以外へは3分8.4円、という格安通話料が実現できたわけですね。NTTコムとばかり書いていますが、これは楽天も当然同じです。

要するに、「相互接続」ではなく「一方的な収容」という構成だからこそ、定額料金が適用可能なんですね。同じように、PBXとして振舞うことのできる電話交換機を持っている電話会社なら、ウィルコムとの間の通話を無料にすることができるようになるはずで、この2例目を見て、腰を上げる会社が今後出てくるかもしれません。

ただ惜しむらくは、2例目となる楽天も、法人限定となっています。ぶっちゃけ、これ、個人向けに販売始めたら、利用者が殺到しちゃうからじゃないかと思うのです。それは、結局は、ウィルコムW-VPNの契約上、同時接続回線数に比例した定額料金が必要で、それを各回線の基本料に薄く上乗せしているんでしょうけど、やたら長電話の多い個人に開放してしまうと、同時接続回線数が急増してコスト割れしてしまう、ということかもしれません。節度のある利用をする法人相手で、きちんと営業コンタクト窓口からお互いに調整できることが、このサービスをこの価格で提供できる必須条件といえるのかもしれません。

ちなみに楽天版は、月額2310円と、2950円の.phoneユビキタスに比べても格安。また、パケット利用についても新定額プランベースになっていて、端末、PC接続どちらを使っても2800円が上限になっていて、料金的な魅力は大きくなっていますが、その代わりに固定の無料通話相手がフュージョン050電話のみで、数多くのパートナーの参加しているNTTコムの無料通話相手に比べるとちょっと見劣りします。どちらにせよ法人相手で内線網を050で代替するというソリューションでならあまり変わりがありませんから、法人限定ならより安い楽天のほうが売れるかもしれません。

というわけなんですけど、ねぇ、個人向け、誰かやりませんかねぇ。というかね、全てのIP電話プロバイダと接続して(というか050番号をもらって)、それをサブアドレスを使ってNATみたいな感じで使いまわす装置にぶち込み、その装置をW-VPNに収容して、ということをやると、なんと、ウィルコムと全ての050電話の間が通話無料になりますよ。これなら月額5000円くらいでもいけると思ったり。ふむ、BM特許とっときますか(えぇ~)。

今後もこの仕組みを使ったサービスが広がってくれることを願いつつ、本日はこれにて。

ついったーに投稿

Posted in 未分類 | コメントあり »

ウィルコムの基地局運用について考えてみる

2009/04/17

先日の運用技術の話で、当然来ると思っていたんですが、「じゃぁウィルコムはどうなの?」というご質問がコメント・メールでいくつも舞い込んでまいりました。予測していてもそれに答えられるだけのネタがないという話もあったりしますが、今日は可能な限りこのお話をして見ます。

さて実は、ウィルコムは「技術の会社だ」なんていわれていますが、ウィルコムの持つ技術は、運用技術ではなく、明らかに通信技術。では運用技術の方は、というと、もともと(K)DDIの子会社だったこともあって、(K)DDIの運用技術遺伝子を受け継いでいるといわれています。

基地局の運用については、きちんと一括運用を行い、基地局装置自体にも統一した運用機能を盛り込んでいます。実はこの辺、ウィルコムの基地局がインテリジェントで(旧)パーソナル基地局や(旧)アステル基地局よりも格段に価格が高かったひとつの理由でもあります。逆に、アステル基地局などは停波後そのまま中古で中国に輸出されたりされていましたが、ウィルコム基地局はこの辺の運用方式が独自だったために中古でも引き取り手がいない、なんてことも。

という感じで、一応ウィルコムも統一された運用体制を敷いていますが、ただし、保守レベルはやはり携帯電話基地局に比べるとかなり低いものです。これは、そもそもPHS基地局は安くたくさん作らないと意味が無い、という要求から来たものでもあります。単純に考えて、たとえば携帯電話基地局数が2万、ウィルコム基地局数が16万というくらいで同じくらいのエリアをカバーできるでしょうが、故障や事故の起こる確率が同じだとすると、ウィルコムは8倍の数の運用信号が飛び交うことになります。当然これをチェックする人員も8倍の人数が必要になることになります。ただでさえ携帯電話よりも規模の小さいPHS事業者にとってこれは非常に大きな負荷です。

このため、携帯電話では当然チェックしているであろうさまざまな故障や事故について、ウィルコム基地局ではかなり省いているでしょう。私の推測に過ぎないことをお断りしておきますが、たとえば、アンテナ/アンテナケーブル故障は、チェックされていません。私自身、アンテナが折れたまま放置されていた基地局を発見してサポートに連絡したことが何度かあるくらいです(連絡後数日で交換されました)。こういった故障を見つける場合、携帯電話基地局の場合はアンテナが折れたらすぐにアンテナに直結している無線機から「アンテナの電磁気特性が変わったぽい」というアラームが上がり、それを見た運用担当が具体的な状況をチェックコマンドで調べる、ということを行うのでしょうが、ウィルコム基地局はたぶん無線機自身にチェック機能などはついてなくて、長ければ数ヶ月ほどたってから「この基地局のトラフィックが周囲に比べて統計的に有意に落ち込んでいて何か問題があるかもしれない」と気づく程度ではないか、と思うわけです。

この辺は当然ながら、基地局・運用システム・運用体制のコストと品質の兼ね合いになるわけですが、幸いにも、ウィルコムの場合は超多重オーバーラップが可能な「PHS」という方式を使っているので、そこそこ利用者がいるような場所は1局くらい倒れても心配ない、ということもあります。むしろそれが前提だからこそ運用機能を削ってコストを落とし、その分設置数を増やしているといえます。ただ問題なのは、1局しかカバーしていないような郊外エリアで、ここで1局倒れると被害は甚大です。と言ってもそういった情報を全てキャッチするためのシステムと人員はウィルコム事業には重すぎで、そういう意味ではやはりPHS事業は人口密集地のみを対象とした事業であるべきなのかもしれません。ちなみにパーソナルやアステルはさらに先鋭化していて、基本的に壊れたら壊れっぱなし、くらいの運用をやっていたようです。そのくらいの感覚でいても、PHSなら超多重オーバーラップ構成でカバーできちゃう、という強みがあったためでしょう。

今後ウィルコムがPHSで携帯電話並みのサービスを行うなら、また、XGPでそれ以上のサービスを行っていくなら、やはり、この辺の運用機能も携帯電話並みに近づけていかないと、品質は追いついていかないと思われます。ただ、個人的な考えとしては、いっそウィルコムは都市部のみにサービスを限ってしまったほうがいいのではないかとも思ったりします。郊外についてはそれこそドコモMVNO(あるいはローミング)でサポートし、ウィルコム自身は全ての資源を都市部に集中すれば、超多重オーバーラップを期待して運用コストも抑えられるし基地局当たりのユーザ数も高いレベルを維持できるし、いいこと尽くめ。いや、そういう生き残りの道もあるよね、という個人的な考え方です。

ということで、ウィルコムの基地局運用について考えてみる一言でした。

ついったーに投稿

Posted in 未分類 | コメントあり »

新製品発売!

2009/04/15

本日は非常に興味深いニュースがあったので、本来の記事を一旦スキップして急遽、新しいニュースについての記事を書かせていただきます。その記事が、こちら

サービスの主体のサイトはこちら、teleinfo社なのですが、・・・って、あれ、ちょっとはずしてますか。はずしてますね。はい。あっちの記事はいずれということで(笑)。

いや、ネーミングがいいですよね、「てれeにゃんこ」ですよ。にゃんこですよ。しかも、会社ページには、「ねこリンク」なんていうページまで用意されていて、もう、どんだけ猫好きなんだよってくらい、にゃんこづくし。普通こういうペット監視グッズを考えるときって、たいていは犬オーナー向けで、サイトの紹介ページも商品名も犬をベースに作るものですけど、もうどこを見てもにゃんこ。こっそり犬も紛れ込んでますけど、とにかくにゃんこ。すばらしい。

こういったコンセプトのWEBカメラの例は枚挙に暇がありませんし、PHS回線を使ったものと言う意味では、その昔松下電工の発売したpeppotカメラなる商品もあり、まぁそれほど新しいコンセプトでもないわけですが、ネーミングにひかれて思わず取り上げてしまいました。

製品としては、「世界最小クラスUNIXマイクロコンピュータ!」みたいな感じで、UNIXをこの大きさで動かしちゃったぜ、ってな感じのところが結構売りのようです。また、「PHS通信カードを内蔵」と言っていますが、具体的なメーカ名、キャリア名は出ていません。と言っても、PHSと言う時点でウィルコムは確定なんですけど、カードのほうが何を使っているのかがまったく不明。

画像ファイルサイズはQVGAの10kB程度と言う感じで、かなり絞っています。受信する側への配慮でもあるのでしょうが、ちょっと面白いことに別ページで気づいたので、これは後で取り上げます。

で肝心の料金は機器レンタル料に通信費も込みで月々3980円。従量料金は一切無しと言う親切プラン。たとえばメール送信と言うだけなら、ウィルコム定額プランを使えば2900円でメール無料なので、それに比べると約1000円ほど高く、この分を機器レンタル料と見ることができます。

と言っておいて、実はちょっと気になることがあってですね、それが、カードメーカがどこなのか、と言う話とも関係あるんですけど、これ、そもそもウィルコムのどのプランを使っているんでしょうか、と言うことなんです。いやもっとはっきり言うと、ウィルコムのプランを使ってないよね、これ、ってこと。

FAQのページが用意されているんですけど、その中に「利用可能なエリア」を示したURLが載っていて、・・・ほら。日本通信b-mobileのページにリンクされているんです。いやそもそもb-mobileのエリアページの表記がかなり古い(2005年拡大予定とか書いてある)ってことでウィルコムの人は厳重に抗議すべきとかいう話もあるんですけど、いやそれ以前に、ウィルコムのパケット網を使っているはずなのにわざわざ遠回りのb-mobileのページにリンクしますか、と言う話ですよ。

つまりこのてれeにゃんこ、たぶん、日本通信の二次卸でサービスをやってるんですね。teleinfoの人から見ると、サービスプロバイダは日本通信なので、日本通信のエリアページにリンクするのが自然、むしろ日本通信のエリアとウィルコムのエリアが完全に一致していることに自信が持てなくて、あえて大元のウィルコムへのリンクを避けた、と言うことかもしれません。ウィルコムマニアな私たちには常識のこんなことも、やはり普段なじみの無い人には不安に感じるポイントと言えそうです。

でもって、日本通信は自由に料金を決定できますし、日本通信自身はデータ帯域幅に応じた料金を支払っていますから、teleinfo社に対しては、データ量を絞ることで安い料金を提示しているんじゃないか、と思われます。となると、先ほどの「写真サイズが10kB」の意味もよくわかってきます。データ量を絞るため、と言うことです。また、動体検知にしても、一度検知した後は1時間は検知しない、となっています。つまり、最大でも1時間に1回の送信、1日24回の送信、1ヶ月720回の送信。データ量換算で7.2MB。あえてパケット数で言ってみると57600パケット。非常に少ないレベルに抑えられています。平均帯域幅で言うと最大でも23bps。23kbpsではなくて23bpsですよ。このため、日本通信からの提示料金は相当安く抑えられているんじゃないでしょうか。

と考えると、おそらく、通信料は一ヶ月分全部込みで1000円に満たないくらいで、残りの3000円程度が、端末レンタル費にマージンを乗せたもの、と言えそうです。うん、結構儲けてますな(笑)。でもにゃんこ好きが儲けるのはかまわない。もっと儲けてもっとにゃんこ好きを増やそうぜ。

いや、こういう商品こそ、W-SIMを使って実現しちゃえば面白かったんでしょうけど、まぁ、知名度もそれほどないし、ベンチャーから見れば「ケータイキャリアを組んでビジネス」と言うのはかなり大掛かりに思えてしまい、日本通信のようなベンチャー仲間に視点が行ってしまうのも無理は無いでしょうね。

面白い製品ではあるんですけど、いかんせん、価格の割りにスペックが気に入らない、と言うのが私の感想。カメラ性能が貧弱すぎなんですよねぇ。ついでに、1時間に1回が上限と言うのも、イマイチ。せっかくUNIXベースの汎用OSをつんでいるんですから、たとえばもっと広画角、高画素のカメラを積んで、画像全体を走査的に監視し変化があった場合はその部分を拡大・切り出して送信、とか、連続して変化があった場合は変化部分を結合して送信、なんていうインテリジェントな動作ができてもよかったですよね。いや、汎用OSだからこそ、今後、そういったアップデートにも期待ができるのかもしれませんが、その辺がはっきりしないと、ちょっと手が出ないですね。

と言うことで、とにかく、ネーミングがすばらしい、てれeにゃんこの紹介でした。teleinfoさん、もし見てたら、日本一のにゃんこスポット猫だ(にゃんだ)パークへのリンクをぜひねこリンクに加えてください!(笑)。でわ~。

ついったーに投稿

Posted in 未分類 | コメントあり »

携帯電話各社のケーブル切られる

2009/04/13

さて、ちょっと話題になったニュースで、こんなのがありました。例によって時限記事だと思うので丸ごと引用。

http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009040701001093.html

 7日午後3時45分ごろ、神奈川県藤沢市西俣野のNTTドコモの携帯電話基地局で、通信異常を知らせるアラームが鳴り、作業員が調べたところ、敷地内のケーブルが切断されていた。さらに同3時50分から同4時10分ごろにかけ、藤沢市内のKDDIの携帯電話基地局2カ所でも同様の被害があった。
 基地局はいずれも無人。ドコモの基地局ではフェンスの金網が切られ、何者かが敷地内に侵入した形跡があり、藤沢北署は器物損壊容疑で捜査している。被害に遭ったKDDIの基地局2カ所では2月にもケーブルが切断されており、同署は関連を調べている。
 同署によると、ケーブルは銅線をプラスチックでカバーしたもので、鉄塔から機械室の間に敷かれていた。いずれの基地局でも約20本ずつまとめて切断されていた。
 3カ所の基地局は半径1キロ以内にある。

http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009040801000295.html

 神奈川県藤沢市で7日、携帯電話の基地局3カ所で通信ケーブルが切断された事件で、隣接の横浜市戸塚区東俣野町にあるソフトバンクモバイルの基地局でも8日未明、通信ケーブルが切断されているのが見つかった。
 戸塚署によると、8日午前3時20分ごろ、通信ケーブル6本(いずれも直径約1センチ)が鋭利な刃物のようなもので切られているのを警戒中の署員が発見した。
 この基地局は無人で、高さ約1・8メートルの金網で囲まれていたが、入り口の南京錠がなくなっていた。2月2日にも同様にケーブルが切断されていた。
 被害に遭った基地局4カ所はいずれも半径1キロ以内。県警はいずれも同一犯による犯行の可能性があるとみて、器物損壊容疑で捜査している。

同じ場所で同じ基地局がしつこく被害にあっているのを見ると、まぁ間違いなく同一犯ですし、たぶんですが、「アンチ電磁波カルト」の仕業かもなんて思ったりします。電磁波問題なんちゃら研究会とかなんちゃらネットとかなんとか、ああいったアンチ電磁波カルトの投稿記事を読むと、こういった強硬手段一歩手前な危険行為をしている人が結構いるようです。

まぁ犯人の話はどうでもいいんです。今回の話は、このニュースの出たタイミング。ドコモ、KDDIのニュースが出たのが7日夕方、ソフトバンクのニュースが8日のお昼。これは、被害の発見時間と連動していて、ドコモ、KDDIの被害は、切断直後にアラームが鳴ったため即座に発見されたのに対して、ソフトバンクの被害は、12時間後、巡回中の警察官が発見した、という差から来ています。

ここでちょっとうんちく。ここで言う「アラーム」というのは、たぶんこの記事を書いた記者が勘違いしているんですが、文字通りの「警報音」が基地局設備で鳴り響いた、って言うことじゃないんですね。「アラーム」というのは、ネットワーク運用の用語で、運用対象のネットワーク機器に何か障害が起こると管理サーバに対して「異常あり」という信号が送られるわけですが、この信号のことを通称「アラーム」と言います。なので、警報音が鳴ったのは実際は運用センターのほう、ということです。

で、ドコモでの発見(アラーム)が15:45分ごろ、KDDIでの発見が15:50ころと16:10ころというように極めて高いレベルで一致しているのは、ケーブル切断は同じ犯人(グループ)によって連続的に行われ、ケーブル切断とほぼ同時にアラームが発報されたからと思われるのですが、ソフトバンクだけは翌03:20頃、しかも、第三者による発見、と、大きく異なっています。

状況から考えて、ドコモ1局、KDDI2局、ソフトバンク1局は、同一犯によりほぼ同じ時間帯に連続して被害を受けたことが推測できるわけですが、どうやらソフトバンクだけは、アラームが発信されなかった(あるいは発信されていても受け取れなかった)、ということがこのことから伺えます。

実は、ここが、ソフトバンクとそれ以外の会社の大きな違いを物語っているんですね。ソフトバンクは前から経営陣直々に「当社の強みは独自技術を持たないことだ」とうそぶいていましたが、「キャリアが持つ独自技術」というのは、「VSF-OFCDM」とか「オールIPコア」とかいった通信技術のことじゃないんですよ。キャリアというのはあくまで「ネットワークの運用者」ですから、キャリアが持つ独自技術というのは、「ネットワークの運用技術」のことなんです。

ネットワークを高品質な状態で維持し続けるためには、もちろん基地局そのものの品質を高く保つ必要がありますから、それを「評価するための技術」が必要になります。また一方、基地局の停止率を低く保つには、「運用システムの技術」も必要です。ソフトバンクが持っていないのはこの種の技術。

運用システムにはさまざまなノウハウがあり、そのノウハウにあわせてシステムを構築し、基地局や関連ノードへの機能追加をしていくことが当然必要です。これらの開発全体をインテグレートすることこそが、「キャリアの技術」です。ところがソフトバンクは、出来合いの基地局を買ってきてばら撒いているだけ。なので、運用プロトコルの互換性もなく統合的な運用システムとは程遠い状態です。実質は、各基地局メーカに下請けに出して別々に運用させている状態。当然、メーカごとに運用品質までばらばらになってしまいます。

また、ケーブル切断などの不慮の事故に対する対応もメーカごとにまちまちです。あるメーカの基地局はアンテナケーブルと局内信号ケーブルの切断を検知できるけど別のメーカの基地局は局内ケーブルの切断しか検知できない、というような違いも出てきます。これが、ドコモやKDDIのような品質基準とそれを開発運用する技術を持ったキャリアなら、最初から基地局にどのような運用機能をどのような形で実装するかを標準化してあるので、どこで何が起きてもすぐに中央で検地できる体制が整っているわけです。

ドコモ、KDDIが、ケーブルの切断を即座に把握できたことと、ソフトバンクが第三者に指摘されるまで気がつかなかったことの違いは、こういったこと、つまりは「ソフトバンクの技術の無さ」が原因、というわけです。

この遠因は、ソフトバンクモバイルの前の親会社、つまり、ボーダフォンの方針にもよるんですね。ボーダフォンという会社も、金で買えるものは金で買えばいい、自分は何も持つ必要が無い、という考え方の会社で、装置・設備をただ買い集めてネットワークを作るのはもちろん、キャリアを丸ごと買って提供エリアを増やす、という方法でネットワークを広げてきた会社。はっきり言って電話品質の非常に低い諸外国でならこの方針でうまくいきましたが、電話やデータ通信に対する品質要求の非常に厳しい日本ではそううまくはいかず、顧客満足度はどんどん低下してついには純減の憂き目にあい、撤退していきました。

これを受け継いだソフトバンクがやはり同じなのは当然ですし、ソフトバンクはこの現状に対して考えられる二つの解、「状況を是正する」と「状況に合わせた売り方を考える」のうち後者を取った、つまり、品質はそのままでもとにかく安く売ればいい、という方向で成功しました。ですから、今回のような運用品質の差が出るのは、当然といえば当然のことだったりします。少し前に発覚したソフトバンクの電波法違反事件も、直接の原因は運用をメーカに丸投げしていたこと。当たり前のキャリアならありえないようなこんな運用がまかり通っていたのは、やはりソフトバンク自身の言う「技術を持たない」ことが最大の原因と言えます。

犯罪行為がきっかけとはいえ、期せずしてこのような違いをリアルタイムで見ることができて、結構面白い事例だったかなぁ、なんて思いつつ、せっかくなのでまとめてみました。でわ~。

ついったーに投稿

Posted in 未分類 | コメントあり »

ウィルコムミーティングをどうすべきか?

2009/04/10

「出会い系サイト規制法」こと「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」というのがあったりします。この法律では、「出会い系サイト」を次のように定義しています。

  • 面識のない異性との交際を希望する者(異性交際希望者といいます。)の求めに応じて、その者の異性交際に関する情報をインターネット上の電子掲示板に掲載するサービスを提供していること。
  • 異性交際希望者の異性交際に関する情報を公衆が閲覧できるサービスであること。
  • インターネット上の電子掲示板に掲載された情報を閲覧した異性交際希望者が、その情報を掲載した異性交際希望者と電子メール等を利用して相互に連絡することができるようにするサービスであること。
  • 有償、無償を問わず、これらのサービスを反復継続して提供していること。
  • この定義だけを見ると、実はインターネット上のSNS、掲示板、ブログ、などは全滅だったりします。書き込む内容を管理者が全件検閲しているのでなければ、「異性交際に関する情報」は投稿欄さえあればどこにでもかけますし、それを「公衆が閲覧できるサービス」というのはほぼすべてのインターネットサイトに該当しますし(著作権がらみの判例によればパスワードをかけていてもダメ)、「電子メール等を利用して相互に連絡することができるようにするサービス」についても、メールアドレスとか電話番号とかあるいはskypeIDとかなんとか、とにかくあらゆる「相互連絡方法に関する宛先」のうちのひとつでも書き込めればアウト、「サービスを反復継続」というのは要するにサーバを立てたら即該当。

    というものについて、18歳未満の人に使わせちゃダメ、と規定したのが出会い系サイト規制法。要するに18歳未満はインターネットするな、という法律なんですけど、いやはや、条文だけ見ると、恐ろしい法律ですね。実際は別添の解釈規則で「異性との出会いを看板に掲げたサイト」に限ると書いてあるので、ブログ作ったら即逮捕なんてことにはならないわけですが、警視庁がこの解釈基準を逸脱してmixi内の個別のコミュニティの書き込み削除要請をだしたというニュースが流れたのも記憶に新しいところ。

    さてここまでが前置き。いやね、ウィルコムミーティング、ってあるじゃないですか。アレが、とにかく売れてない。いや直接聞いたわけじゃないんですけど、さまざまな情報から推測するに、まったく使われていない、と。

    これについて、私はとっくに問題点を指摘していて、なんと言っても「料金が高すぎ」ということを過去に指摘しています。月1050円はないよ、さすがに。というかこういうサービス、加入者の解約防止という非常に大きな潜在的収益が見込めるわけですから、無料でも十分元はとれると思うんですよね。1000円で1000人使うよりも0円で10万人が使うほうがはるかに効果が大きいって気づいてほしい。1000円で1000人だと月100万円の収入ですが、0円で10万人だと、少なくともその10万人の解約率はゼロですから、本来の解約率2.5%程度から考えれば2500人分の解約防止なんですよ。ってことは、ARPU3000円として、750万円の収入に相当します。どっちが得か、なんて小学生でもわかりますよね。利用料だけで元をとろうなんていう視野の狭い見方しか出来ないんでしょうかね、ウィルコムの経営者様は。今からでも遅くないから利用料を下げて、さらに利用者数を増やす努力をすべきなんです。

    そして利用者数を増やすポイントとしてやはり昨年末に指摘したのが、オープンルームの設置。旧ボイスミーティングにはあったけど今回はない、このサービス。ボイスミーティングは45秒10円というかなりの高額だったにもかかわらず、オープンルームの利用率は高かったようで、それがもし通話定額の対象となれば、利用者数はすさまじい勢いで増えるはずです。やっぱり、面識がない人と気軽に会話が出来る、ってのは、結構エキサイティングなんですよ、若者には。若い人、女子高生くらいをターゲットに、このサービスをリリースすると面白そうなんです。

    ただ、今のウィルコムミーティングの仕組みでは、知らない人のいる会議室にゲストとして入ることは出来ないようになっています。知らない人同士が簡単にミーティングを楽しめる仕組みが必要です。そこで、W+BLOGです。いまいち盛り上がりに欠けるW+BLOGですが、ここでウィルコムミーティングとの連携システムを一発がんばっちゃう。

    W+BLOGにはwillcom(pdx)アドレスを登録していますから、招待先の問題はありません。招待するときにお互いのアドレスが見えてしまわないように注意するだけ。あとは、W+BLOGの中に特別なコミュニティを作り、そのコミュニティにミーティング希望日時を登録しておくと同じ条件の人を集めてミーティングを開催してくれるような簡単なWEBアプリを仕込んでおけばOK。

    ここで問題になるのが、冒頭の「出会い系サイト規制法」です。気をつけないと、これに抵触しちゃう。やっぱりメインターゲットは未成年ですから、出会い系サイト規制法には特に注意を払う必要があります。たとえば、「性別の登録は禁止」とか言うように、積極的に異性交遊目的を排除する仕組みが必要です。例の解釈逸脱にも対応できるよう、たとえばコミュニティ上ではお互いのメッセージが閲覧できない、くらいの対応をしておく必要があるでしょう。

    また、未成年を狙った犯罪を防止するためにも、加入後一定期間はオープンルームは使えない、というような規制も必要かもしれません。少なくとも、加入時身分証明住所の実在と料金支払いが確認できる1ヵ月後程度までは、利用制限すべきでしょう。この制限は、W+BLOGへの新規登録日を起点とするのが他システムに与える影響が少なくてよろしいかと思われます。もちろん管理はメールアドレス単位ではなくコンテンツのUserID単位で。

    ここまできっちりやった上で、W+BLOGと連携でオープンルームを復活させることで、家族同士、友達同士、という従来の枠を超えたまったく新しい使い方を提案することが出来、「使い道がないから」という理由での解約を減らす効果が見込めます。

    なんといっても、「家族同士」という一大市場はすでに全キャリアが参入し、もはやウィルコムのアドバンテージはありません。「友達同士」にしても、時間限定ながらソフトバンク、時間無制限でイーモバイルが存在感を大きくしていて、ウィルコムはジリ貧となることが確実です。おそらく「他人同士の多人数」という市場は、残された最後のフロンティアではないか、という気がします。というのは、「他人同士の1対1」というのは、出会い系サイト規制法でほぼ「黒」認定だからです。

    ということで他社がやり始める前に、やっちゃいましょう。幸い、ソフトバンクもイーモバイルも帯域が最近不足していて、こういう一気にたくさんのチャンネルを消費するサービスには二の足を踏んでいますが、まもなくLTE向け帯域が追加で割り当てられます。そのLTE帯域というのが実は「別に3G向けに使ってもいいよ」と言う注釈がつけられた疑惑の帯域。ソフトバンク、イーモバイルがこの帯域を入手すればすぐさま既存基地局に追加RFボードを差し込んで3G向けに全部転用してしまうでしょう。世間がなんと言おうと。こうしてこの二社が帯域に余裕を持ってしまうと、確実にこの市場を狙いにくるはずです。その前に先行者利益を得ることが、今ウィルコムの急務です。競合も多くコストも高く収益も少ないXGPなんぞに頼っていては会社の存続は無理ですぞ、ということです。

    これに限らず、ウィルコムには、常に、法改正、競合他社に関する行政動向、すべての通信技術に関する国際標準化動向、それらの自社へのメリットデメリットだけでなく、競合するすべての他社に対するメリットデメリットをきちんとリサーチして施策を打ってほしいですね。競合他社がきわめて有利になる技術標準が出てきたら、それにより予想される新サービスをいくつか仮定し、それらに対抗するための施策をあらかじめ練っておき、競合他社の動きを見て対抗策をリリースする。ウィルコム以外の会社は当たり前にやっていることです。最近のウィルコムの動きは、鎖国中の日本かよ、ってくらい、世間のことが見えていません。LTEの標準化で今何が話題になっているかなんてことを知っている人がウィルコム社内に一人でもいますかねぇ、きっといませんよ(断定)。

    とうことで話は馬鹿みたいにそれてしまいましたが、まずはウィルコムミーティングの利用料をとにかく値下げし、「出会い系サイト規制法」に注意しながら、ウィルコムミーティングにオープンルームを開設すると、収益的にはかなりプラスが見えるはずですよ、というPHS-MOBILE Consulting Co. Ltd.からウィルコム様へのご提案でした。あ、Co.Ltd.ってのはもちろんウソですよ。

    ついったーに投稿

    Posted in 未分類 | コメントあり »