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2008/04の過去ログ


日本通信のIP電話サービスについて考える

2008/04/30

日本通信がドコモ網を使ったIP電話という記事。ちょっと前に、日本通信がドコモ網の貸し出しを巡って、料金設定権と帯域課金形態を認めるように裁定が下った話もあり、それをもって実現の見通しがついた、と見えます。

ただ、正直に言うと、実現性はまだかなり微妙です。というのが、例の裁定では帯域課金形態については「日本通信の言い分は認めるけど実現に当たってはよく話し合いなさい」という所にとどまっているからです。IP電話はこの帯域課金ができないと実現できません。また、帯域単価が高額にとどまってもやはり安い料金でのIP電話は実現不可能です。

帯域課金とは、(日本では唯一)ウィルコムが行っている、MVNO向けのネットワーク貸し出しの形態。○Mbpsを月○円で貸します、という形です。これに対して、回線数課金+時間課金orデータ量課金という形態が、他のMVNOでは一般的。この場合、IP電話をパケットで流せば、利用量が増えれば課金額も増える、という単純構造になります。例えば低音質の10kbpsのIP電話でデータ量単価が市価の10分の1程度だとしても、課金額は1分10円にもなります。これでは競争力のある価格でのIP電話は実現できません。一方、帯域課金なら、10kbpsを丸一ヶ月流しっぱなしでも定額、ということができます。さらに、同時通話率が1%なら、買った帯域の100倍のユーザを収容できます。つまり、定額料金の100分の1の値段の「月額定額」で提供できることになるわけです。これは、IP電話ビジネスを行う上で必須とも言える条件です。

とは言え、例えば、ドコモが「1Mbpsを月1億円で貸します」と言うと、10kbpsの通話一本当たり100万円。同時通話率1%でも一ユーザ当たり月1万円。これでは商売になりません。やはり最悪でもこの10分の1程度の単価となることが必要です。ということで、実現の鍵は、今後の日本通信とドコモの交渉にかかっていると言えます(ニュースの出た時期から考えてすでに何か合意したのかも知れませんが)。

ちなみに、データ通信の定額制は、IP電話ほど深刻じゃないんですよね。というのが、データ通信ではトラフィックがバースト的にしか発生しないから。通信帯域を均してしまえば、接続帯域はそれほど大きい必要はないですし、何より、データに関しては別に「詰まってもかまわない」というベストエフォート。電話とは要求されるものが違うわけです。きっちり全員に最大速度を保証する必要がない分、多少高額な帯域単価でも安い価格で提供可能なんですよね。

ということで、コスト的な問題はこんな感じですが、技術的な問題があります。というか、品質の問題。ドコモのパケット網は、最低でも100msec以上の遅延があります。また、遅延の揺らぎも結構大きく、これを吸収するジッタバッファもかなり大きめにとらなければなりません。パケット網遅延150msec、ジッタバッファ250msecで合計400msec程度の音声遅延が常に発生する、というくらいに考えておく必要があります。

400msecというと、これはかなりの遅延です。大体、電話では300msecを超える遅延があるとはっきりと知覚できる不快な遅延と感じるそうですので、もし上記のような遅延が発生するなら、はっきりと「低品質な電話」と認識される可能性があります。ともすれば、050番号の付与を拒まれるレベルにさえなりかねません。これでは、サービスとして成り立ちません。

一つの解は、ジッタバッファを極限まで小さくすること。遅延揺らぎは吸収できなくなりますが、遅延自体は無くなります。その代わり、遅れたパケットは全て「パケットロス」となり、音声品質が悪くなります(ノイズや途切れ)。

帯域課金を提供する条件として「HSDPAを使う」ことを義務づけている可能性もあり、この場合、他の通信に追い出されたりより条件の良いHSDPA通信に帯域をとられたりすることで、遅延が大きくなったり帯域が狭くなったりすることがあります。このとき、ジッタバッファが小さいと遅れてきたパケットは全てロストし、ブツブツと途切れるひどい電話になります。HSDPAはチャンネルの太さや遅延量などが一定しないことと引き替えに大容量を実現するものですので、HSDPAを使う限りはこの可能性は非常に高いと言えます。

ということで、「大きな遅延」を許容するか、さもなくば「途切れやノイズ」といった現象が、遅かれ早かれ起こることは確実と、私は見ています。5000万もの加入者とベストエフォート帯域をシェアしようというのですから、これは当然でしょうね。かといって、パケット網の容量についてはドコモより逼迫しているらしいauやソフトバンクと組むなどできない相談でしょう。日本通信としては、上記の品質低下が地域的時間的に限定的にしか起こらないことを期待して低遅延サービスとすることを決断するか否や、ということになりそうです。

ということで、実際にサービスが始まってみないと何とも言えませんが、なんつーか、株価がストップ高になるほどのサービスじゃ無いとは思うんですけどね(苦笑)。コスト構造は日本通信に不利だし品質も妥協が必要。そも050IP電話が全然流行ってないのでIP電話というサービスの需要自体が微妙。各社音声定額を始めた今となっては「モバイルで定額」という市場さえすでに競合だらけ。唯一可能性があるなら、例えばOCNやYahooBB等の大規模IP電話基盤を利用しての固定IP電話との定額という需要でしょうか。おそらく、ここしか商機は無いと思います。ってことで詳細発表を待つ、というステータスにしておいて、本日はこれにて。


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Skypeの固定宛定額サービス

2008/04/28

Skypeが固定電話宛通話し放題プランですって。ちょっとびっくり。その価格も月額695円と言うんですから、二度びっくりです。

ということで、簡単ながら、なぜそれが可能なのか、可能だとすれば、なぜウィルコムはやらないのか、という点について考察してみます。

ここで例によってアクセスチャージ。なぜ今まで誰も固定電話宛の無料通話ということをやらなかったかというと、そこにはアクセスチャージがあるからです。アクセスチャージというのは、NTTの網利用料。回線交換網はどうしても時間当たりのコストがかかってしまうため、それを補填する目的でNTTが発信事業者に請求するものです。つまり、発信時業者側から見れば「一次原価の一部」に当たります。

この額は、NTTの契約約款などを見ればわかるのですが、非常にややこしい上、接続形態によって大きく料金が上下しますので、ここでは簡単にするために、その額を0.03円/秒、ということで考えてみます。これは、大体、各県に一カ所相互接続ポイントを設ける、という、豪華プランです。もう少し相互接続ポイントを減らすと県間交換網の利用も必要になってくるので、もう少し料金は高くなります。また、1通話毎のチャージもあるのですが、ここではそれは考えません。

これに対して、固定電話宛話し放題の料金は695円、税抜きで約660円。これと、0.03円/秒で計算すると、月に約6時間通話すると、アクセスチャージが基本料を超えてしまいます。

実際には、販売コストもありますしIP網の維持コストも必要です。通話量が増えれば各県配備のゲートウェイへの通信が増えるため、ゲートウェイからのインターネット接続回線の増速が必要ですから、網の維持コストは急激に上昇します。また、通話保持時間が長くなればゲートウェイでの同時通話回線数も増えますから、ゲートウェイ→NTT東西の接続回線容量も増強しなければなりません。加えて、固定電話宛と言っても、NTT東西だけではありません。KDDIもSBTもJCOMも0AB-J番号を持っていて、番号ポータビリティも行われています。なので、今日本では0AB-J番号への通話はまずNTTにつなぎ、NTTがポータビリティ先を探してルーチングする、という形になっています。すると、もしかけた先がNTT以外だった場合はNTT東西だけでなく各事業者のアクセスチャージも上乗せされます。等々の事情があることを考えると、一人当たりの月の通話時間が6時間にもなれば、完全に赤字でしょう。

これでどうして商売が成り立つのか。これは私感ですが、おそらく当初は商売として成り立たないと思われます。ウィルコムのPHS同士という限定通話無料プランでさえ、当初は10時間とか15時間とかの通話に使われたくらいです。いくらSkypeとは言え、相手が固定電話OKとなれば、固定電話宛に長電話する目的のためだけに無線LANハンドセットを用意したりして電話しまくるようなユーザが主になるでしょう。こういうユーザだけを相手にしていては完全に赤字、しかも大赤字です。喜ぶのはアクセスチャージを稼げる着信事業者だけ。

しかし、これはおそらく、一種の「撒き餌」なのかなぁ、と思うわけです。これが口コミで広がり、単に固定電話宛の通話料をちょっと減らしたいなぁ、と思っている程度の人にも広がれば、徐々に収支が改善してきます。最初は赤字覚悟で、徐々に低利用層に利用者を広げて最終黒字を目指す、というのは、Yahoo!BBやSBMでおなじみのソフトバンク的商法といえます。

また、これに加えて、もう一つ、このビジネスがうまくいくための弾丸があります。それが、海外向け。例えば中国などのアクセスチャージが格安の国宛にこのサービスを使うような人が徐々に増えてくることも期待していると考えられます。例えば、中国に長期出張の家族宛ホットラインとして、です。こういう形なら、もっと多くの通話でも十分利益が出る構造になります。中国のアクセスチャージの絶対額はわかりませんが、通話料などから類推するにおよそ日本の3分の1。つまり、3倍の時間、18時間の通話でようやく原価割れ、ということになります。中国などを相手に設定する人が増えれば、それだけ原価のマージンが増える、ということです。

ということで、コスト構造を単純に見ればかなり怪しい商売ですが、月の通話時間が2時間に満たないくらいの使い方なら何とか商売になるかも知れない、という感じ。まぁ、これまで地味な値上げを続けてきたSkypeが一転してこのような安売りをすること自体が怪しいと言ってしまえば怪しいのですが(笑)、いずれにせよ固定電話を脅かすようなサービスではない(むしろ固定電話の通話機会を増やす)ので、静観していても問題はないでしょう。少なくとも、何か他のサービスを道連れに転ぶことはなさそうです。

もちろん、固定電話宛の通話が多い人なら、このサービスを利用することを検討しても良いのですが、注意点が二つ。一つは、あくまで「インターネット電話」ということ。IP電話でさえないんです。品質に期待してはいけませんし接続性も保証無し、電話番号もありません。番号を割り当てるサービスもありますが、一般の人にはかなり敷居が高いです。そしてもう一つ、英語の読み書きができない人は使っちゃダメ。Skypeのホームページの日本語ページはほとんど全てが英語を直訳しただけで、意味が通らないところが多いです。また、そもそも日本語化されるのが遅い情報や日本語化されない情報(特にヘルプ/FAQは全滅)がかなりあるため(値上げのニュースが日本語化されなかったため請求書を見て値上げに気づいた、なんて人が続出したようです)、英語のページをまめに読んでサービスの変更などをチェックできることが必須です。これだけのハードルや危険のあるSkypeにお金を払う、ということは、少なくとも私にはできないですね。

最後に、話はころっと変わって、Skypeができたんだから、ウィルコムも同程度の価格で固定電話宛通話無料サービスができるんじゃないか、という話。まずひとつめとして、上記の通り、コスト構造はかなり怪しげです。全くの素のインターネット電話→固定電話定額サービスとしてみても、一次原価レベルで採算が取れるかどうかはわかりません。それに加えて、ウィルコムは中継網にインターネットではなく独自IP網を使っています。Skypeに比べてこの中継網分余計にコストがかかることになります。もしSkypeがうまくいってもウィルコムはうまくいかない、という可能性は十分にあるということです。

少なくともリスク管理の観点からは、従量のアクセスチャージがかかる網への定額接続はすべきではない、というのが私の意見です。極めてハイリスクな割にはリターンはほとんどありません。きっとSkype側も、日本の国内通話用として使われることは主要な使い方とはしないでしょう。あくまで国際電話向け。アクセスチャージの低い国向けの利用で日本などアクセスチャージの比較的高い国の赤字を補うようなビジネスとなっているのではないでしょうか。そう言う意味では、ウィルコムは単純に同じ料金でマネすることはできないと思います。

というわけで、まぁ、推移はもう少し見守りたいところですね。うがった見方をすれば、eBayのSkype事業が継続的に成長していると株主に見せるため、赤字でも増収を、という施策なのかも知れません。とりあえず解約は自由らしいので、興味のある方は使ってみるのもよいかも知れないですね。といったところで本日はこれにて。

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最近116がイライラする件

2008/04/25

最近、すごく気になっていること。それが、ウィルコムの問い合わせ窓口(サービスセンター)の電話アナウンス。

いや、最近かける用事がいくつかあったので気づいただけで、実は結構前からなのかも知れないのですが、とにかく、メインメニューにたどり着くまでのアナウンスが長すぎ。116または157に電話して、そこからW-VALUE SELECTのお勧めとかなんだとかかんだとかで、メインメニューの案内が聞けるまでに2分もかかってしまいます。

いや、これ、いくら何でもひどいでしょ。そりゃね、宣伝したいのはわかるんですけど、わざわざサービスセンターに電話しているのはなぜか、って、わからないんですかね。そんな宣伝を聞きたくて電話してるんじゃないんですよ。何か確認したいとか手続きしたいから電話してるんですよ。当たり前のことですよね。なのに、その前に何の関係もないウィルコムの宣伝を聞かなきゃならない。確かにほんの10秒やそこらではありますが、電話をしている立場からすれば、これは全くの無駄な待ち時間。ただでさえつながりにくくて待ち時間が長くイライラさせるのに、神経逆なでしてどうすんの、って感じ。それに、紛失でリモートロックしたいっていう、一刻を争うような人にも等しく聞かせるというのは、いくら何でもひどい。

加えて、前置きの説明が長すぎます。いや、必要な説明はしなきゃならんのはわかりますが、もうちょっと簡潔に表現できないものでしょうか。ちょっと書き出してみましょうか。

「お電話ありがとうございます。ウィルコム、サービスセンターです。ご希望のメニュー番号を押してください。ガイダンスの途中でも操作は可能です。ダイヤル回線からおかけの場合は、アスタリスクボタン、または、トーン信号切替ボタンを押してからご利用ください。なお、ご利用料金のご確認や、料金コースの変更お手続きには、ウィルコム電話番号と4桁の暗証番号が必要となります。あらかじめ、ご準備の上、ご希望のメニュー番号を押してください。」

上の文を、ものすごくゆっくりと読んでください。句読点もきっちりを間を開けて。それがメインメニューに戻る度に聞かされる時間です。で、さらにこの後にWVSの宣伝。それらが全て済んでからようやくメニュー番号のガイダンスがあります。電話する度にイライラします。

こういうガイダンス、ちゃんとした専門家に設計してもらってないんでしょうね。きっと暇な社員が適当にあれもこれも詰め込んじゃえ、って作ってるんでしょう。せめて、他社のガイダンスとか参考にすればいいのに、ってくらい、ひどい出来です(他社のも大概前置きが長くてイライラしますが)。

ってことで、何より、わけのわからん宣伝はやめてください。無駄です。イライラするだけです。それを聞いて「お、WVS使ってみよう」なんて思う人いるわけありません。それから、ガイダンスの構成の徹底的見直しをしてもらいたいですね。ただでさえ「0」でオペレータ直通、というメニューが無くなって不評なのに、さらに余計なガイダンスを長々と聞かされちゃかないません。ということで熟考をお願いします。

最後に、私ならこうする案を示して本日の一言終了とします。

「こちらはウィルコムサービスセンターです。メニュー番号を押してください。


請求・支払い、サポートコインに関しては1を押してください。

リモートロック、一時中断、その他電話機のご相談は2を押してください。

料金プランや割引、オプションについては3を押してください。

加入・解約・機種変更、サービスエリア、ホームアンテナ、住所変更などの各種手続きは4を押してください。

ダイヤル回線からおかけの場合はアスタリスクボタンかトーン信号切替ボタンを押してから操作してください。もう一度メニュー番号をお聞きになる場合は9を押してください。

(間)(9が押されたら即座に※に戻る)

(※に戻る)」

で、各メニューに入ってから、
「このメニューでは○○、○○、・・・○○をご案内しております。メインメニューに戻る場合は「0」を押してください。ご利用料金のご確認や、料金コースの変更お手続きには、ウィルコム電話番号と4桁の暗証番号が必要となりますので、お手元にご用意ください。(後略;以下サブメニュー)」

と言う感じ。トップメニューは可能な限りシンプルに、お客さんが目的を持って操作してから細かい説明や注意をする、ということ。WEBページのデザインと同じです。後は、冗長な説明を何度もしない。現状では「ご希望のメニュー番号を押してください」を二回も言われます。無駄。とにかく、この辺の使い勝手は人間工学とか何とかの専門家に設計してもらってくださいな>ウィルコム様。

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今日のイーモバ080425

2008/04/25

■速度.jp スピードテスト 高機能版 回線速度測定結果

http://zx.sokudo.jp/ v3.0.0

測定時刻 2008/04/25 18:16:23
回線種類/線路長/OS:モバイル回線/-/Windows XP/東京都
サービス/ISP:-/-
サーバ1[N] 1.41Mbps
サーバ2[S] 494kbps
下り受信速度: 1.4Mbps(1.41Mbps,176kByte/s)
上り送信速度: 290kbps(296kbps,37kByte/s)

書くこと無いなぁ。あー、にゃんこもふもふしてー。

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次世代PHSの国際展開

2008/04/23

次世代PHSは国際展開できるのか?という主旨の質問をいただきました。今回はこれについて考えてみます。

そもそも、次世代PHSの規格化は、PHSの国際プロモーション団体であるところのPHS-MOUが主体となって行われました。よく次世代PHSは国産規格だから云々、という声が聞かれるのですが、出自はれっきとした国際団体によって作られた国際規格。それをARIBが承認して国内規格としたわけで、手続き上は3GPP規格と全く同じです。

当然ながら、次世代PHSの規格策定には様々な国のキャリアやメーカが参加しています。といっても、PHS-MOUの次世代PHSワーキンググループの議長副議長ともにウィルコムの社員のようですが(苦笑)。ということで、確かにウィルコムが中心になって作った規格と言うことはできるでしょうが、どのような形で作られたものであれ、国際会議の席できちんと承認がとられた規格である、と言う意味では、やはり国際規格であることに疑いはありません。

余談になりますが、こういう出自があるので、「総務省が国産規格を保護するためにウィルコムのBWA当確は早くから決まっていた」という怪しい噂も、(おそらく落選組の誰かが流している)風説である可能性が高いと思います。第一、当初から「調達機器はWiMAXを基礎にしたもの」と明言している通り、海外からの調達をメインと考えている節がありますから、国策として保護する理由は何も無いんですよね。

閑話休題。そう言うわけで、おそらく、海外で採用するに当たって、日本独自であることの弊害は特に無いのではないか、と考えられます(例えばチップが高いとかメーカが日本にしかないとか)。もしそう言うものになりかねなければ、国際会議の席上で否認されるでしょうから。

では、実際に海外に展開する上で何が問題になるかというと、何を置いても「展開コスト」です。基地局・端末の互換性確保や、設置・エリア設計のコスト等々、移動通信システムを展開するには様々なコストがかかります。これらのコストと必要なパフォーマンスをつきあわせた上で採用する技術を選択する、ということが、今後あらゆる諸外国で行われることになるでしょう。

例えばPHSが中国で採用された理由は、何より「基地局が安く買えた」ことですね。特に、ドコモがPHSの国内投資を完全に止め、だぶついた基地局が大量に中国に流れ込んだ、ということが格安調達を支えていた、という話もあります。また、エリア設計と設置のコストも安いことがPHSの特徴。DCAで好きな場所に基地局を置けるので、安く置ける場所にとりあえず置いていって何も考えずにひたすらエリアの穴埋めだけをしていけばいい、という、良く言えばフレキシブル、悪く言えば行き当たりばったりのやり方が通用するのが、PHSの最大の特徴でした。要するに、ノウハウが無くてもなんとかなっちゃうんです。

一方、GSMが世界的に広がった理由は、「極めて高い互換性」です。GSMはその名に「Global」と入っているとおり、最初から、国際的に互換性が保たれるように作られていました。規格そのものに「国」や「事業者」が変わるという概念を植え付けてあったのですね。だから、同じ端末で事業者が変わっても国が変わっても難なく動作する。さらに、周波数帯域を国際的にきっちりと決め、これをきちんと守りましょう、ということを国連下部組織を巻き込んで行ったことが、GSMの大成功のキモとも言えます。また、規格の策定を基地局・端末のメーカが主導していたことも成功の鍵です。事業者には国境がありますが、メーカには国境はありませんから、事業者が作った規格はどうしてもガラパゴス規格に、メーカが作った規格はグローバル規格になる傾向があると言えます。

そう言う視点で次世代PHSを見てみますと、まず一つ、最大の弱点は、「ウィルコムが規格策定を主導した」という所。キャリアが作った規格は国内で終わる可能性が高い、という法則に照らすなら、次世代PHSもこの道を歩む可能性があります。ただおそらくウィルコムもその点を意識していたのでしょう、あくまで策定主体は国際団体である、と言うところにこだわったと言えます。そうでなければ、わざわざ国際会議に諮ることなく、自社内で誰にも公開せずに勝手に開発しちゃった方が遙かに早いですし、標準化が必要なら国内のARIBに持ち込んだ方が遙かに早い。そうではなくPHS-MOU規格とした所は、PDCの轍を踏まないように、という狙いもあるものと考えられます。

次にコストの問題ですが、一つは、機器のコスト。これに関しては、おそらくWiMAXと同程度になると言われています。TDD、スケーラブルOFDM、周波数帯や電力さえもほとんど同じなので、おそらくハードはそのまま、BBソフト、変調ソフト、プロトコルソフトの開発だけで済むでしょう。国際展開を考えるなら、このソフト改変分のライセンスを海外キャリアに格安で供与できれば、少なくともコスト面ではWiMAXにひけをとりません。

エリアの設計・設置コストは、明らかに次世代PHSに分があります。まず、DCAにより、従来のPHSと同じく、設計不要で基地局を置ける、と言う点。先に場所を決めて交渉を始めるより、安く置ける場所にとりあえず置く、という方法の方が、展開費用は確実に安くなります。また、中国・台湾・ベトナム、タイなどPHS既設国でなら、従来PHSの基地局設置場所が流用できるという利点もあります。逆に、他の方式では流用は不可能。なぜなら、従来PHSが必ずしもセル設計に合致した点に置いてあるとは限らないからです。その点、セル設計の不要な次世代PHSなら、とりあえず従来PHSの基地局設置場所全てに置いてしまって、それから穴埋めを考える、という方法で済みますから、桁違いに安い費用で展開できます。

ということで、互換性については「△」、展開コストについては「◎」という感じの評価ですね。残るはパフォーマンスの問題ですが、とりあえず10MHz幅で20Mbps、ただし、海外では免許の与え方が違ってくるでしょうから、ひょっとすると20MHz幅も可能になるかも知れません。次世代PHSは最初から20MHz幅のシステムも規格上策定されていますから、40Mbps、あるいは50Mbps程度のパフォーマンスも可能と言うこと。ライバル規格のWiMAXは10MHz幅のシステムしか規定されていませんから、20Mbps、MIMO併用で40Mbpsがせいぜい。LTEは200Mbpsとか300Mbpsなんて言っていますが、あれはアホみたいに大量の周波数を使っているからで、現実的な20~30MHz幅では、やはり50Mbps程度が限界です。つまり、パフォーマンスについては「引き分け」。少なくとも、どれを選んでも特に困らないだけのパフォーマンスはどの方式も持っている、といえます。

ということで、次世代PHSを海外普及するための課題が見えてきましたね。すなわち、何を置いても「互換性」の補填。そのためには、例えば、基地局や端末の一部を、普及させたい相手国のメーカから調達する、なんて言う技を使っていく必要があるでしょうね。国を越えて別々のメーカのものが同じネットワークで動けば、それだけで互換性に関する宣伝になります。

ということで、当初の質問に端的に答えるなら、「国際展開はし易いようにいろいろ考えられている、ただし、ウィルコム1社では力不足」という感じです。海外から協力してくれるメーカを見つけ出して巻き込むことで、大化けする可能性はあるかも知れません。といったところで本日の一言、これにて。

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今日のイーモバ080423

2008/04/23

とりあえず。

■速度.jp スピードテスト 高機能版 回線速度測定結果

http://zx.sokudo.jp/ v3.0.0

測定時刻 2008/04/23 17:46:13
回線種類/線路長/OS:モバイル回線/-/Windows XP/東京都
サービス/ISP:-/-
サーバ1[N] 1.34Mbps
サーバ2[S] 1.02Mbps
下り受信速度: 1.3Mbps(1.34Mbps,167kByte/s)
上り送信速度: 260kbps(263kbps,32kByte/s)

今日は快調♪

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PHSの技術的優位はあるのか

2008/04/21

ずーっと昔に書いた話。マーケティング理論の基礎的な話として、「高価で高性能な技術はいずれ安価で低機能な技術を圧倒する」という理屈がある、と言う話をしたかと思います。

その論拠は、高価で高性能な技術は、技術革新でコストを下げ値下げをすることができる、と言う所にあります。一方、安価で低機能な技術については、技術革新があっても高機能なものに対抗できる可能性は低い、と言うこと。

例えば、音楽記録媒体について。安価で低機能だったカセットテープに対して、高価で高機能なCDが出てくると、素子や製造技術の革新でCDは瞬く間にコストを下げ、一方、カセットテープはメタルテープだのなんちゃらヘッドだのと技術をつぎ込みはしたもののCDの無劣化高音質と(特に)ランダムアクセスという特性には歯が立ちませんでした。今では逆にテープレコーダーの方がプレミアな機材として扱われてさえいます。

これと同じことが、当然移動体通信にも言えます。PHSとW-CDMAを比べると、PHSは300kHzと言う狭い帯域で最大384kspsと言うシンボル速度が限界でした。一方、W-CDMAは大演算量を必要とするものの5MHzと言う帯域を使い、3.84Mcpsと言うチップ速度を持っています。PHSはもちろん安価ではありましたが、最大速度は当初32kbpsからせいぜい128kbps程度でした。それに対して、W-CDMAはチャンネルを束ねれば莫大な速度を出せる可能性こそありましたが、帯域が貴重であるため、384kbpsを超える速度を安価に提供することはできない、と言う状況でした。

ところがそこにHSPAと言う技術革新がありました。これで、帯域を有効活用しつつチャンネルを可能最大まで束ねることができるようになり、3.6Mbpsや7.2Mbpsと言う速度が安価に実現できるようになりました。一方、PHSは技術革新はもちろんありましたが、それは、128kbpsだった速度が800kbpsに上がる程度。多値変調に対応したり複数無線機を入れたりと言うことをやっていますが、いくら多値にしてもシンボル速度384kspsでは限界がありますし、無線機を複数積むにしても実用的な大きさだと2個積むのが精一杯、と言うところで、おそらくこの辺にかなり高いハードル(事実上の限界)があるように感じられます。このように、最初から高性能なものはあっさりとコストを下げることができるのに、低機能だったものを高性能なものに追いつかせるのは極めて難しい、事実上無理に等しい、と言うことです。

と言うことを書いてしまうと、もはやPHSはカセットテープなどのように過去の技術なのか、と言う疑いが持ち上がります。つまり、W-CDMA等のコストダウンで圧倒され始めた技術なのか、と言うこと。

これは、データ通信速度に関すれば、間違いなくその通りである、と言わざるを得ません。おそらく、「マイクロセルで速度が落ちにくい」とか「CDMA系に起こるセル収縮現象が起こらないので安定している」、なんて言う売り文句も、カセットテープ屋さんがCDに対して「CDでは記録できない高周波成分も録れる」とか「テープによりいろんな音味が楽しめる」などと言っているのと同じようなレベル。つまり、極めてニッチな需要を満たす特徴にしかなり得ない、と言うこと。

と言うことなので、データ通信に関しては、もうこれからはひたすらにニッチを狙うか、どこまで値下げしていけるか、と言う競争に突入するかしかありません。ウィルコムの態度は今のところどっちつかずですが、価格競争は避けたいような雰囲気は見えています。

一方、音声通話に関しては、PHSは32kADPCMと言う移動電話ではもっとも高音質の方式を当初から使い続けています。PHSは音質に関してはそもそも「高性能」側だったんですね。しかも最初から価格も安い。だったらこちらが選ばれない理由が無いわけですが、どうにもその「高音質」という特徴が市場に浸透しません。随分昔からウィルコムは宣伝を続けているのですが、全く「PHS=高音質」というイメージは浮かばないようです。

技術的には完全に「勝ち組」側のはずのPHS音声、にもかかわらず、これだけその高性能さが知られていないのは、ウィルコムを始めすでに撤退したPHSキャリア全てに責任があると言えます。アステル系はひたすら「安さ」を、ドコモPHSは「データ通信」を、広告し続け、最大キャリアのウィルコムでさえもKDDI傘下では、音声広告は事実上御法度でした。環境が許さなかったとは言え、これだけ徹底して音声の性能の宣伝が無視され続けていたのでは、ある日突然「実は音質が」と言い始めても眉につば付けられるのがオチというもの。

とは言え、相変わらず私はPHSの高音質さを訴え続けていくつもりだったりします。いやさ、ドコモの家族通話定額が始まって、田舎の家族との連絡をドコモに切り替えたんですが、イライラするほど音質が悪い。声はモゴモゴだし、声が無くなると(帯域節約のために)瞬間的にローカルの背景ノイズに切り替えられるので不自然でしょうがない(一瞬「あ、切れた?」って思う)。ウィルコムのエリアがドコモ並に広がったら全員乗り換えさせちゃうんですけど、今は山奥に分け入っていくような仕事をしている家族がいることを考えると、やっぱりドコモしか選択肢は無いんですよね(auもソフトバンクも圏外)。閑話休題。

と言うことで、データ通信に関しては確かにすでに負け組技術になりつつありますが、音声通話に関しては、まだまだ十分に技術的には上。売り方、宣伝の仕方次第では、もっと高く評価される可能性はあるはずなんです。と言ったことを主張しつつ、本日の一言、これにて。

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WILLCOM D4の使い道を考える

2008/04/18

さて、ちょっと情報もたまってきたことなので、もう一度、発売前のD4についての一言。

まず最初に、各所で言われている、「スリープ中の音声着信」について。これに対応さえしていれば良かったのに、と言う声が聞かれますが、これは「技術的に難しい」という話と、「そもそも製品コンセプトが違う」という話、二つがあります。

技術的に難しい、と言う話をまずしますと、音声着信の際、発信側が「呼設定(SETUP)」というメッセージを投げると着信側は(「呼受付(CALLPROC)」と)「呼出中(ALERT)」というメッセージを返す、と言う決まりがあります(これはどの電話でもそうです)。このうち「呼出中」メッセージについては、マイコン工作実験日記さんの記事によると、明示的にATコマンドで指示してあげないと送信されないようなのですね。

そして、同記事にも書いてありますが、呼設定から呼出中まで(正確には呼設定に対して網が呼受付を返してから呼出中を受信するまで)の時間には制限があり、ISDNのデフォルト値で10秒。Q.931を踏襲したデジタル網はほとんどこの値を使用していますから、PHSでも当然10秒の制限があるのです。

となると、スリープモードから、10秒の間にスリープを解除し電話アプリを起動しATコマンドを返してやる、と言うことを行わないといけません。Vistaのスリープ解除は2秒だ、と自慢げにMSの人は語っていましたが、それはベストコンディションでの話。実際には早くて10秒とかがかかります。そう、その間に、切れてしまうんです。こればかりは電話網の仕様なので仕方がありません。例えウィルコムが電話網を改造しても、他の電話網から電話がかかってくれば同じことが起こります。この「10秒」というのが、極めて微妙な線をついてしまったために、仕方なくスリープからの音声着信をあきらめてしまった、と言えます。

と言うのが技術的な理由。そしてもう一つ、製品コンセプトが違う、と言う点について。と言うのも、このデバイス、そもそも電話機じゃないですよね。バッテリが1000mAhに足りないとのことですので、これではスリープモードの待ち受け時間が非常に短くなり、そもそも持ち歩いて電話の待ち受けに使う、と言うようなものにはなり得ません。間違っても、WX310Kから機種変更する対象ではないですし、W-ZERO3から移行できる対象でもありません。「ウィルコムの電話機」ではなく、あくまで「シャープの小型PC」と言えます。

基本的には「デスクで使うPC」、だけれども、そこから持ち上げて別の場所に向かう「移動中」でもEメールが自動で受信できたりしますよ、と言うのが、コンセプトだと思うわけです。ずっと鞄やポケットに入れておいて電話を待ち受けるようなものではない、ONとOFFを明確に切り替えて使うノートPC的デバイスだと思うのが一番しっくり来ます。ONはつまりデスクにおいて作業する、と言う状態。OFFはスリープにして「運搬している」状態。「携帯」ではなく「運搬」と言うこと、だと思うわけです。運搬中にも緊急メールが受信できるし、運搬中の事故に対してもリモートロック・消去で対応できます、と言うコンセプト。これが、ウィルコムがこのシャープの小型PCに付けた付加価値である、と言えます(逆に言えばそれ以外の価値を見いだすのは難しい機器ではあります)。

と言うことで、今回は「D4の使い方」を考えようと言う一言を書こうとしていたのですが、ここまでで大体答は出てしまっていますね。つまり、基本的には「ノートPCの代替」なんですよ。ただ、運搬中にも様々なイベントに対応可能である、と言う付加価値がある。この付加価値は、非常に大きいのです。例えば、サードパーティ製のソフトとサーバで、Eメールを使ったリモート操作も可能になります。特定の形式のEメールでD4を起動し、ネットワークに接続させ、ソフトのアップデートをさせる、といったこともできます。常に営業マンが持ち歩いているPCに対しても、セキュリティソフトのパターンファイルの緊急更新をかけたりすることができるわけです(本人の手間をかけずに)。

つまり、なんだかんだで結局は法人向けの端末。魅力的なソリューションと一緒に提案してこそ威力を発揮する端末です。個人が携帯電話のつもりで持つと全く役に立たないし、かといってモバイルPCとして持つにしても、モバイル中は最大200kbpsという遅い速度でしかつながらない、これならEeePC+イーモバ(あるいはドコモ/au)の方がマシじゃん、となっておしまい。個人利用では最大の武器であるリモートロック・消去の出番が無いですしね。

それでも個人で使うことを考えるなら、例えば、家でも会社でも使うサブノートPCとして。家ではBB回線、TVとつなげたクレードルに乗っけて、Bluetoothのキーボード+マウスでリビングPCとして。会社では業務用PCの隣にさりげなくぽんと置いてあるクレードルに乗っけて、ついでにCPU切替器か何かを経由して業務用PCとディスプレイ・キーボード・マウスを共有したりして、休憩時間などに自宅メールの確認や返信ができるツールとして(回線はもちろんW-SIMを使う←持ち込みPCは会社ネットワーク接続禁止でしょうから)。私はリモートデスクトップinアドエスと常時起動のサーバ機を自宅に置くことでこれを実現していますが、このような手間をかけずにどこでも自宅と同じ環境を利用できると考えれば、(お出かけ中の通信速度は遅いですが)さほど悪く無いソリューションと言えます。まぁそれにしても、結構特殊な使い方ではあるんですけど。ともかく、この場合は「コンパクトさ」と「クレードルで簡単に外部機器に接続可能」というハードウェアとしての特徴を活かすことになります。この使い方だと、とたんに似たようなクレードル(ドッキングステーション)を持つLOOX Uなんてのがライバルとして浮かび上がってくるわけで、後はコンパクトさだけで選ぶとなると、今後はより小さいUMPCが出てくることが十分予想できますから、あえてD4を選ぶ理由がほんとうにあるのかは微妙と言えます。

ということで、まとめちゃうと、「音声(ケータイ)用途に使っちゃダメ」「あくまでポータブルPC」「競合製品がたくさんあるので良く比較して」「最大の特徴はメールプッシュ配信とセキュリティ」、という感じですね。この辺を勘違いしないようにすれば、機器としてはなかなか良くできているように見えます。発売後に評判を聞いてまた評価してみたいです。あ、私は買わないですよ(ガビーン)。でわ~。

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今日のイーモバ080418

2008/04/18

忘れてた。今日のイーモバ忘れてた。
いずれデータをまとめてグラフに、右肩下がりの折れ線グラフにしようとたくらんでたのに。みるみる速度が下がる様を笑ってやろうと思ってたのに。

ということで今日の結果。

■速度.jp スピードテスト 高機能版 回線速度測定結果

http://zx.sokudo.jp/ v3.0.0

測定時刻 2008/04/18 17:58:33
回線種類/線路長/OS:モバイル回線/-/Windows XP/東京都
サービス/ISP:-/-
サーバ1[N] 824kbps
サーバ2[S] 863kbps
下り受信速度: 860kbps(863kbps,107kByte/s)
上り送信速度: 180kbps(186kbps,23kByte/s)

グラフにまとめるのは誰かやってくれてもいいっすよ。データの利用は自由です。でわ。

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私が社長ならこうする!・・・かもしれない。

2008/04/16

質問箱に投げ込まれた恐るべき質問。ウィルコムの現状の無線資源や財務状況を考えて暇?人が社長ならどういう施策を執るか?と言う質問。確かに私は文句言うだけで何も提案しない人なのですが。

と言うことで、すっごくまじめに考えてみます。今日だけ。まずウィルコムの財務ですが、えー、直近の報告書(2007年半期報告書)が公開されているので、これをまじめに見てみます。売上も利益も順調に増えているように見え、最近の加入者増加の効果が出ています。特に、ずっと赤字続きだった経常利益、純利益の項が黒字に転じたのは経営上プラスですね。ただ一方、キャッシュフローが上向きから下向きに転じたように見え、これはおそらくARPU減少とWVS導入のためではないかと思われます。これも、理由がはっきりしているっぽいので大きな問題とは言えないでしょう。とりあえず、営業活動についてはそれほど問題はなさそうに見えます。

ただ、ぱっと見気になるのが、自己資本比率の低さ。ぶっちゃけ銀行並み。要するに借金額が大きすぎ。これに対する利息払いと、これを定期的にリファイナンスする費用だけで結構な出費になってしまいます。また、ここまで借金額が多いと、さらに借金を増やすような施策は打ちにくい、と言うことになります。むしろ、とにかく収益を最大化して返済に充てる必要が出てきている、と言うのがウィルコムの現状。

次に無線資源について。これは公開資料が無いので何とも言えませんが、普段の使用感から言うと、すっかすか。まだまだガツガツと使っても良さそう。PHSの場合、パケットといえどもパケットチャンネルを(一時的に)専有しTDMAのスロットをガッツリと消費するので、音声とパケットを比べるとパケットの方が無線資源に対する影響は深刻だったりします(3G系の他社はおおむね逆)。と言う状況で、パケットの定額サービスをもう何年もやっているのに、音声もパケットもビジーになると言うことがありません。AIR-EDGEが始まって2~3年目の新宿周辺の大混雑、あれはひどかったですが、今ではウソのように解消しています。

つまり、無線資源にはまだまだ十分な余裕がある、と言うことです。まだまだたっぷりと使ってもらっても良い気がします。

と言うところまで考えて施策を打てと言われると、「無線資源をもっと安売りする(ただし追加料金で)」というのが経営に対してとても優しい。一方、外部との競争を考えると、やはり料金的な魅力は取り入れざるを得ない(ただしARPUを下げない範囲で)、と思うわけです。

そしてそれよりも重要なのは、やっぱり「解約率を下げる」と言うこと。すでに使っている人に対しては、販売費用などの初期費用が不要なので、収支の観点からは新規獲得を増やすよりも解約を減らす方が御利益は遙かに大きいと言えます。

とまぁここまではおおざっぱな方向性を考えてみましたが、では具体的にどうするか、と言う所を考えるわけです。

解約率を下げる、と言うことについては、WVSのように縛りを入れてしまう、と言うのが簡単な解です。これは確実に効果があるでしょうが、2年後以降の揺り戻しが大変恐ろしいと言う諸刃の剣でもあります。そこで、早いうちに「2年後以降さらに契約を継続したくなるサービス」を提供すべきです。例えば、「WVSを利用してかつ完済した人に限り利用可能な安いプランを創設する」ということが考えられます。一番簡単なのは、通話相手先限定プランをこの条件を満たした人に限り解放する、と言う方法。これなら、昔の安心だフォンと同じ構造(低額インセと引き替えに安いプランを提供する)を実現できます。ただ、通話相手先を限定するのは収益を減らす効果しかありませんから(前にも書きましたが、通話料の取れる通信相手・方式を制限しても収支は悪くなるだけです)、料金だけ踏襲して通話相手限定の条件は外してしまった方が、収益上は良いはずです。また、このプランを最初から使いたい人はWVS一括を使えばよい、と言うように融通も利かせられると良いですね。この方法で、2年後以降にも継続して持ってもらう。可能なら定額プランと格安プランの間をフレキシブルに切り替えられるようにする(通話・メールの量によって自動で切り替わるのが理想ですが)ことで、ARPUに対するインパクトを最小にすることができます。どうせ解約されるなら格安でも持っててもらった方が収益上は良い、と言う理屈が前提です。

このためには、ともかく「070を持つことに価値を」という施策も必要になります。前に書いた070ブランディングですね。つまり、自分から通話はあまりしないけどかけてくる人が気軽にかけられる番号として070をサブで持つ、と言う使い方を提案することで、とりあえずの解約を抑える効果を期待し、そうやって070利用者が増えることにより070同士の通話を増やして上記プランであわよくば定額プラン並の月額料を期待する、と言う方法。しっかりとプロモーションできればこれは期待できるやり方だと思っています。

また、新規獲得のための魅力あるプランについてですが、収支のことを考えると安易に安いプランを作るのは非常に難しいと思います。やはり、相当な「だまし」が入っていないと、安いプランは作れないですね。一つは、WVSを必須にすること。WVSはSBMのスパボと同じく、割引額は利用料を上限とする、と言う条件がついていますから、最低でも月の支払額が割賦支払額を割り込むことはありません。これでインセ相当額を確実に回収します。あとは、2段階定額チックなしくみをたくさん入れること。例えば基本料は780円、音声は20円/30秒の完全従量、メール、WEBも従量という基本プランを作ります。そこに、070通話定額オプション、600円を追加。070宛通話は600円で1時間まで無料、その後は10円/分で課金され、2800円を上限とする、と言う感じ(ただし、家族間は優遇とかは必要かも←600円だけで家族間は完全無料とか)。メールに関しては昔のメール放題オプションでも掘り起こすと良いかも。パケットも、データ定額あるいはリアルインターネットプラスをそのまま適用。完全に待ち受け目的で使われるとARPUが悪化しますが、それでも入り口が780円ないし合計1380円というのは、そこそこインパクトがあるかなぁ、と言う気がします。徐々に通話が増えて定額プラン相当になったら切り替えてもらって長いつきあいを、と言う、利用者育成の目的も果たせます。

問題は収支ですね。仮に全定額プランユーザがこのプランに乗り換えても収益が減らないことが必須です(それ以降新規で取れる分については収益が増えるだけなのでここでは問題としない←回線数当たりのコストはインセくらいなのでWVSで回収)。そのためには現在の定額プランユーザの平均通話時間のデータが欲しいのですが、えーと。無いですね。はい。定額プラン開始当初は10時間なんて言われていましたが、さすがに最近はもっと減っているでしょう。私の実績は意外に少なくて月2時間程度。現在使っている人はそもそもが定額プラン目的の人が多数でしょうから、もう少したくさん話す、と考えて、3時間平均で計算してみます。すると、上のプランでは070ARPUは約2600円。ファミリーパックで2200円な人がいることを考えると、現在の定額プランの070ARPUとかなり近いような気がします。詳細なデータがないと検討できませんが、これは悪くない線だと思います。ちなみに定額プランと同額の2900円となるのは平均約3.5時間の所。このくらいなら、どっちのプランにするかちょっと迷うくらいでちょうど良いかなぁ、と。ARPUの足りない分は基本料を増減したりメール放題のセットを勧めたりで調整すれば、収支は悪くない気がします。あ、メール無料があるからやっぱり定額プランの方が結局売れるのかな?だったら、なおさらこの辺が良い料金設定かも知れません。まぁ、こういうプランで収益を落とさず比較できる土俵に乗る、と言うことは可能かなぁ、と思います。こういうだましプランについては賛否両論だとは思いますけど。

最後に、無線資源を安く売って追加料金をもらう、と言う方向性。これは、音声とパケット両方が考えられます。まず、音声については、単純な電話以外のアプリケーションを考える必要があります。例えば前にも書きましたが、廃止されたボイスミーティングを定額対象とする代わりに月額料を定額でちょっといただく形で復活させる、と言うのも良さそうです。とにかくたくさんの通話機会をちょっとの定額料で提供する、と言う形をとることで音声については無線資源の安売りが可能です。パケットについては、逆にアプリケーションは利用者任せになってしまうので、単純に値下げをするか最大速度をアップするかしか無い気がします。それでも値下げにならずに何とか収益をアップさせたいなら、例えば、データ定額デイチケット。MyWILLCOM等で前日または当日にデイチケットを買うことで、その日のパケット通信が全て無料、なんてサービスができると、パケット代を警戒してあまり使わなかった人もちょっとずつ使ってくれるかも知れません。デイチケットの額を150円とかにすれば、通常のデータ定額と収支が逆転することも避けられます。むしろ思い切って一日100円にして実質値下げにしてもいいんじゃないかと思うくらいですが、その辺は値下げで利用者が増える効果をどのくらい見込むかによりますね。

と言うことでいつになくぐだぐだとたくさんの文字を書いてしまいましたが、ぶっちゃけ「対外的には何もしない」というのも一つの解だと思っています。私が社長なら。加入者の増減に一喜一憂するよりも、現在の加入者とネットワークでしっかりと純益が出る体制を固め、解約予備軍に対する有形無形のサポートを強化していく、と言うやり方が堅実で会社存続に一番の薬だと思うのです。何と言っても、300万加入に満たない所から450万加入まで一気に加入者を増やしたのですから、他社が追随してきた今は多少の反動があってもおかしくない時期。そんな時期に純増にこだわるより、150万加入の増加分を貯金と考え、この貯金を使い果たす前にしっかりと足下を固めて次の攻勢の機会をうかがう、と言う考え方もある、と言うことです。

そう言うことなんですよね、これ、「恐るべき質問」ってのは。こういう答えも出ちゃうんですよ、まじめに聞かれちゃうと。これは、ウィルコムファンにとってはとても後ろ向きで面白くない答えなわけで、まぁなんつーか、このサイトの狂信っぷりにはあまり合わないっつーところもあるわけで、うーん、書かない方が良かったかなぁ。

と言うことで、明日からはまたしっかりとウィルコムファンの皆様を楽しませると言う本来の目的に立ち戻って、無責任発言全開で参りますのでよろしくお願いします。でわ~。

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