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2006/11の過去ログ


技術解説:次世代PHSの諸元解析

2006/11/30

いや、なんとなくPHS-MoUのページをうろうろしてたら、みっけたのが、次世代PHSの規格書(PDF注意)

規格書とは言っても、内容はまだスカスカ。資源管理だとかなんとか言う高次レイヤの話もありませんし、PHYのフレーム構造どころかチャネル種別の定義もありません。

まぁこの辺はもちろん当然と言えば当然ですが、しかし、無線諸元については結構細かく定義されていて、これだけで実際の次世代PHSがどの程度のスペックになるのかがそこそこの精度で予測できます。

と言うことでまずはOFDMのお勉強。次世代PHSではOFDMを使うことが定められていて、その諸元が細かく決まっています。このOFDMで重要な数字が、全帯域幅とサブキャリア帯域幅、サブキャリア数(FFT数)、ガードインターバル(比)と言ったところ。

小難しい理屈を抜きにすれば、サブキャリア幅=シンボルレート、サブキャリア数=チャネル数という感じです。で考えれば、例えば5MHz幅では、サブキャリア幅=37.5kHz、サブキャリア数=128となっているので、全伝送シンボル数は4.8Mシンボル。QPSKを使えば9.6Mbps、64QAMを使えば28.8Mbpsに当たります。

と言うことで現実的な帯域幅、5MHz幅では、上下合わせて28.8Mbpsが最大速度と言えそうです(256QAMも定義されていますが、そんな多値変調が実用に耐えるとは思えませんので)。

この場合、上下それぞれが14.4Mbpsが最大、実際にはフレームヘッダも含むので3割程引いて考えるとちょうど10Mbps程になるという所でしょうか。さらにこの資料ではTDMA分割数が4となっているので(現行PHSとそろえているのでしょう)、1スロット当たりの速度は2.5Mbpsとなります。

まぁ実際は4スロット束ねたり8スロット束ねたりするでしょうから、これは10Mbpsから20Mbpsのカタログスペックとして実現することになると思いますが、1スロットだけで2.5Mbpsと言うのも今の値(32~50kbps)から比べればものすごい進化と言えます。

でもってもう一つ気になる値が、先ほどもちらりと言ったガードインターバル。これは、反射などによりマルチパスが起きた時のシンボルのズレの最大値を決めるもので、この仕様書によると3.33μsec。

これを距離に直すと、ちょうど1kmになります。このマルチパスのズレが最大でセル半径程度になると言う簡単な仮定を置けば、次世代PHSのセル半径の最大値は1kmと言うことになります。

となると、理論上最大5km程まで可能な現行PHSと比べると随分半径が小さいことがわかります。ことある毎に「次世代PHSはマイクロセルとする」と言ってきたウィルコム首脳陣の言葉は、この「セル半径を1kmに限定する」ことから来ていたのだと言うことがこれでわかります。

最後の考察は、何で「1km」にしたのか、と言う点。

OFDMな入門書を読むと、まずガードインターバル比は周波数利用効率に直結していて、比を上げれば利用効率は落ちる、とのこと。となると利用効率を上げるためにはできるだけガードインターバル比を下げる必要があります。ガードインターバル比を落とすためにはガードインターバルを小さくするか、より狭帯域のサブキャリアを使う、と言う二つの方法があります。ガードインターバルを小さくすれば先ほど言ったとおりエリアが狭くなり、狭帯域のサブキャリアを使う方法をとれば、FFTポイントが増えて機器の設計(サイズ、消費電力)が厳しくなる、ということに直結しています。

WiMAXなどの規格ではいくつかのオプションを用意してあり、大量のFFTポイントを使ってガードインターバル比を落とし周波数利用効率スペックをよく見せるようなオプションがあったりします。一方、次世代PHSでは機器の制限を少なくするためFFTポイントを増やさず、その代わりにガードインターバル(=セル半径の制限)を小さくして周波数利用効率を上げたものとおもわれます。

と言うことで、次世代PHSでなぜセル半径を「1km」としてしまったのかについては、サイズや消費電力を小さな値に収めつつ周波数利用効率を上げるため、と言う、昔PHSがたどったのと全く同じ思想が生かされていることがわかるわけです。

と言うことで、WiMAXの劣化コピーじゃねーの?なんて思ってた次世代PHSですが、こうやって細かく仕様を見てみると、なかなかどーして、結構考えられてるものだなぁなんて思った今日の一言でした。


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この二社って仲良いよね~ソフトバンク&鷹山

2006/11/28

鷹山どうすんの?と言う記事とソフトバンクどうすんの?と言う記事、リンクしましたね。と言うことで、ソフトバンクが鷹山の基地局ロケーション利用と言うリリース。

話の筋は簡単で、元々ほとんどの都内のロケーションを他社に握られている上、業界では嫌われ者のソフトバンクが携帯事業を買収したためにさらに基地局用地の確保が難しくなったソフトバンクモバイル、それが、4万6千局だとか10万局だとか大風呂敷を広げて、ホントにどーすんの?と言う問題、それと、一方、数万局のPHS基地局を抱え、その撤去費用だけでも会社の屋台骨を揺るがしかねないとも言える鷹山、この二社が手を組んだ、と言うことです。

これで、鷹山は余ったPHS基地局を撤去する費用を節約することができ、一方ソフトバンクもほとんど労せずに基地局用地を確保することができた、と言うわけです。

ただし、これで全て解決というわけでもないのがまた厳しいところ。

まず鷹山の問題。今回の合意で提供することになったのは、首都圏の3500ロケーション。えーと、3万5千ではなく3千5百です、念のため。これは、鷹山の持つ基地局ロケーションのうち、ビル屋上設置タイプのものでさらにソフトバンク基地局に転用可能なもの(屋上の耐用重量など)という条件がつくため、これだけになってしまったのでしょう。というわけで、総数5万とも言われたロケーションのうちたった3500だけが身請け先が決まったわけで、実は全体で見れば余り事態は進展していないとも見ることができます。

一方のソフトバンク。首都圏で3500と言うのは、これは先ほども書いたとおり鷹山の持つ中でソフトバンク基地局に転用可能なロケーションだけを抽出したものでしょう。確かにそんなに少なくない数ではありますが、しかし、この中でさらにエリア設計に合致する設置点(位置や高度)と言うとさらに絞られてしまいます。エリア設計はおそらくこれからとなるでしょうが、最終的に基地局として利用可能なのは1000かそこら、残りは光リモート局やレピータ局の設置ポイントとして再利用できるかどうかと言う程度ではないかと私は見ています。

と言うことで、実際には、どちらにも多少の御利益はあるけれども、どちらも決定的に問題を解決するほどではない、と言うのが私の見方です。

これ、実際には、私自身は、鷹山のIR対策の発表と見ています。いや、プレスリリースを鷹山しか出していませんし。鷹山、以前からIRではことある毎に、不採算事業であるPHSの行く末やその整理方法について厳しい質問を浴びせられ続けています。それほどまでにPHS事業の残した負の遺産は莫大で、これに対する解決を常に求められていたわけです。

そこで、鷹山はソフトバンクが基地局設置ロケーションに苦慮していると言う情報を掴んで売り込みに行ったのではないか、なんて思ってたりします。これで少なくとも「PHSが残したロケーションはこういう利用法もあるんだよ」「これと同じスキームでお金をかけずにPHSの残した負の遺産を処分できるんだよ」というIR対策のエクスキューズが成り立つ、と言うわけです。

ただ実際の所・・・どうなんでしょうねぇ。鷹山の持つ大多数である、駅構内の小型局や電柱設置の小型局・・・これらは、携帯のレピータ局でさえも置けない小スペース。これらを再利用するとなると、おそらく無線LAN基地局くらいしか置けるものはないと思うんですが、鷹山自身のやっている無線LAN事業が開始半年以上たつのにまだAP数150にも満たない状況。他社は他社で鷹山のロケーションが必要なところなんて某山手線内80%カバーなんて言ってる業者ぐらいしかないですし、その業者とも不祥事を機に縁を切ってるみたいですし。全て再利用するなんて今のところまだまだ現実的とは言えないところです。

と言うことで、まぁ、やっぱりこの二社が手を組むことになっちゃったね、と言うのが私の個人的感想だったわけですが、まだ十分なキャッシュフローのあるソフトバンクはともかく鷹山は今後どういう手を打つのでしょうかね。と言ったところで本日はこれにて。

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ITXがたくさん

2006/11/24

さて、またまた先日のウィルコム戦略発表会のネタなんですが、この中に、「ITXの配備数」が出ています。

これは途中図で示されていて、日本列島のこれこれこの部分にITXをおいていますよ~、と言う図。でもって、その上に「1000ビル」とでっかく書いています。このビルってのは、要はNTT交換局舎のこと。

ってことで、この1000局って、大きいのかどうなのか、をちょっと考えてみるわけです。

今日本にあるNTT交換局は、おおよそ7000。そして特に例外のない限りは、ほとんどの局が同じような具合で日本全土をカバーしています(人口集中地や山岳地を除く)。

と言うように考えると、日本の(人が住める)面積のうち、7分の1だけがIP化されたバックボーンでカバーされていることになります。実際は人口集中地である東名阪近郊や県庁所在地が主な対応なので面積比で言えばもっと少なくなると思われますが、おおざっぱに言って1割強がウィルコムIP対応エリア。

一方、NTT交換局7000局とはいえ、実際にPHSが収容されているのはその一部。実数はどのくらいかと資料を探しましたが見つかりませんでしたので、えーと、ここはざっくりと2/3ほどがPHSを収容しているとして約5000としてしまいます。

と言うことで考えると、1000/5000がITX収容率。20%です。これは、例のニッパチの法則を使わせていただくなら、PHS通話全量の8割以上がカバーされていると言うことになります。

とはいえ8割ですから、残り2割はまだアクセスチャージがかかってるんですよね。でも、その残り2割をカバーするために4000もの残りの局舎全部にITXを入れるか、と考えるとびみょーですね。ITXも結構なお値段でしょうし、IP回線もただじゃぁないですから。

例えば今ウィルコムの月間平均通話時間、これもまた資料不足ですが、ざっくりと200~300分としておきます。で、アクセスチャージも最新の情報がないので適当に0.025円/秒としておきます。

で計算すると、残り2割というと、そのアクセスチャージは月間2.4億~3.6億円なんですよね。では追加で4000局にIP回線を引き込むのおいくらかというと、例えばNTTcomの提供する広域イーサネットが10M~100Mで30万円~70万円/月。4000局にこれを引っ張ると12億~28億/月になります。ボリュームディスカウントを効かせたり局間ダークファイバなんぞを使って集約すればもう少しお安くなるとは思いますが、それでもこれはおとなしくアクセスチャージを払った方がオトクというわけです。

まぁ要するに、1000局にITXを入れましたってのは、たぶん一番リーズナブルな所をとりました、ってことなんでしょうね。でもって、おそらく、コストだけを問題にするならこれ以上増やす必要は無いとも言えるわけです。

ただ、今後様々な理由で結局は全部ITXを入れなきゃなんないと言う方向になっていくとは思います。そもそも、NTTのISDN網が未来永劫提供される補償は全くありません。その日に備えて日々ITX整備に励んでいただき、全てIP化された暁にはその完全独自網を生かしたあっと驚く新サービスを、と期待したいところです。と言ったところで本日はこれにて。

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ソフトバンク定額:対象時間と通話の集中

2006/11/22

さて先日、ウィルコムが事業説明会を開いて、音声定額ユーザでは一日の通話の55%が21時~25時に集中しているとソフトバンクの定額を牽制したのも記憶に新しいところ。と言ったところで、実際ソフトバンクのこの「定額適用外」時間がどのような影響を与えるのかを考察してみます。

このウィルコムの発表から考察するに、やはり、音声定額の需要の大半は「オフタイム」ののんびりおしゃべりであることがわかります。となると、仕事や学校の終わった18時から就寝する24時までがその通話のピークと考えられます。

通常、仕事や学校が終わったからとすぐにおしゃべりタイムに入るわけではありません。通勤・通学に時間がかかる人なら、家に着くのは19時とか20時とか言うことだってあるでしょうし、帰ってから夕食やお風呂ということもあります。

と言うことで、おそらく通話がされる頻度としては、18時を立ち上がりに徐々に通話トラフィックが増え、21時から22時くらいをピークに、就寝する24~25時に向けて徐々に減る、と言うようなプロフィールになっていると考えられます。

と考えると、ソフトバンクではこれがどうなるか、ある程度想像できます。18時を起点に徐々に立ち上がるのは同じですが、おそらく19時を過ぎて20時くらいからは、「21時からはタダじゃないから」と言うことで駆け込みでの電話が増えると思われるわけです。

そしてその後、20時台に一気にピークに向けて通話料は増大し、20時50分とかその辺にとんでもない量の通話が集中してしまってしまうことが考えられます。で、そこから21時を過ぎて21時半くらいまでで一気にほぼ0に落ち着いていく、と。

おそらく、21時から25時までの「無料分200分」は、その「ちょっと21時を過ぎちゃった」時のためのバッファとして使われるのが大半かなぁ、と思います。と言うより、そのちょっとのバッファがあるので、おそらく21時前にぴたっと止まるというよりは、21時半頃にかけてスルスルっと落ちていく感じになると言うわけです。

と言うのを図にしてみました(笑)。

で、この図はちょっと細工してあって、先ほどの需要予想を単純にグラフにした後、線で囲まれた面積がソフトバンクとウィルコムで等しくなるように加工してあります。これは、18:00から25:00までの通話したいという需要の総量はいずれも等しいと考える、と言うことを意味します。

と言うように調整してみると、ソフトバンク、20時台に集中する通話は、なんとウィルコムのピークの2倍にまでなることを示しています。実際にはこの予想は私の勝手な線引きなので2倍という実数に意味はありませんが、それでも20時台に劇的に通話が集中するであろうことはこの図から容易に想像できます。

と考えると、果たしてこの時間帯、ソフトバンクのネットワークはほんまに大丈夫かいな、と言う疑問が再びわき起こります。以前の試算では容量は余裕としてありましたが、それはもちろん全く平均的な電話の利用意向だったときの話。このように、ピークタイムのまっただ中に無料時間の終了というイベントがあるとその直前の駆け込み通話がある、ということまで計算に入っていません。そして、それを適当に線を引っ張ってみると、加入者一人当たりの通話量ピークは2倍に近くなる可能性もある、と言うこと。

となると、以前、4000~5000万の容量に対して2000~2500万相当のトラフィックが発生するから余裕、と言っていたものもちょっと怪しくなります。実は、ピークに発生するトラフィックは、倍の4000~5000万相当にまでふくらむんじゃないか、と。実は容量的にはぎりぎりかも、ってこと。

ってことで、ひょっとすると、ソフトバンクの定額ユーザが増え続けていくと、ものの半年やそこらで、そこここで「20時台はつながりにくい」なんて声が聞こえ始めちゃうかも、なんて思った今日の一言でした。

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インセンティブは本当に悪者なのか?

2006/11/20

インセンティブは本当に悪者なのか?について考えてみる一言。

と言うのがですね、最近、どのメディアを見ても、インセンティブに関するコメントは「見直しを」という論調でまとまっているからなんですよね。もちろん私自身も、インセンティブ制度は純粋通信事業という面で見れば非常に不健全だとは思っていたりするんですが、しかし一方でインセンティブが果たしてきた役割も大きいと思うわけです。

まず第一に、非常に小さな初期投資で簡単に携帯電話を持つことができる、と言う点。特に、PHSのサービスが始まってちょっとたった頃にまさに「タダ配り」状態で売りまくっていた頃、実際ものすごい勢いで加入者数は立ち上がっていきました。インフラ投資を早期に回収しさらなる投資に回すと言う意味では、これは非常に大きな意味があることだったと思います。

また、それに加えて、日本の携帯市場は、世界に類を見ないほどビジネスやエンターテイメントのサービスがそろっています。なぜこれほどに多彩なサービスが一気に立ち上がったのか。それは言うまでもなく、インセンティブモデルのおかげでユーザの端末買い換えサイクルが非常に短く保たれたため、キャリアが新しいサービスを始めるとすぐさま多くのユーザが利用可能になることでした。

実際、ケータイのサービスでは、当たりは十に一つあるかないかという程度だと思われますが、キャリアは短い端末サイクルのおかげでより多くのサービスを出し市場で磨くことができたわけです。そういった中で生まれたのが、iモードであり写メールであり着うたであったわけです。

つまり、これらの便利なサービスはそもそもインセンティブに支えられて生まれたと言っても過言ではありません。

また、これと関連することですが、日本のケータイビジネスは、高度に垂直統合されています。そのため、ほとんどのサービスやコンテンツに関して、キャリアに支払うだけで利用可能です。これは、そのサービスやコンテンツの利用のための端末が、キャリア主導で非常に細かに仕様を定められ、統一されているからです。

そしてそれが可能なのもやはりインセンティブという仕組みがあったから。キャリアはインセンティブを付けることでどの端末にも均等に販売機会を与え、どの端末ベンダも損をしないように非常に気を遣っています。また時には端末ベンダに対して開発費の拠出さえしますが、これもある意味ではベンダに対するインセンティブと言えるわけです。

こういった配慮があったからこそ、端末ベンダはキャリア特化仕様とも言えるヘンテコ端末を文句も言わず作り続けたわけで、もしインセンティブ全廃なんてことになればこれさえも崩れてしまう可能性もあります(ちょっと言い過ぎです;苦笑)。

という感じで、まぁ何が何でもインセンティブシステムを悪者扱いするこたーないじゃないの、と思ったりしつつも、一方で、ウィルコムがW-SIM STYLEでこっそり脱インセを企てている(?)こともちょっと気になってたりする今日この頃。でわでわ。

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3.5Gでデータ通信完全定額を提供すると

2006/11/18

さて、データ通信の定額制と言えば、携帯・PHSではウィルコムとドコモPHS、後は一部地方のアステル系PHSだけが提供してきた、いわばPHSの特権的サービスです。もちろん今後携帯でもデータ通信の定額制が始まらないとは言い切れないのですが、実際、データ通信を定額にしてしまうとどの程度ネットワークに影響があるのか、を考えてみたりします。

と言うことで、私自身の過去データを見てみます。詳しくは実験ページの記事を見ていただくとして、32kつなぎ放題の頃が大体250MB前後、128kつなぎ放題になってから500MBくらい使っています。

と言うところから推測すると、通信速度が4倍になると通信量は2倍になっているように見えます。つまり、通信量は最大速度の平方根に比例する、とおおざっぱに言ってしまえるのではないでしょうか(テキトー)。

で、まぁ私の実績値、32kで250MBというのは、これは平均値よりはかなり飛び抜けた値だろうと思うので、ここはおおざっぱに32kで100MBを月平均で使う、と考えてしまいます。これは32kでフルで通信している時間が述べ7時間強/月くらいに相当します。

でもって、これで考えると、128kつなぎ放題で200MB、256kつなぎ放題で280MBと言う感じになります。で、これは先ほどちょっと言った32kでフルで通信している時間に直すと15時間、20時間に相当します。

いや何でこういう計算をするのかというと、これはですね、実はネットワークの容量を考えるとき、音声通話何時間分に相当するか、と考えた方がやりやすいからです。つまり、パケットで細切れにネットワークに負荷をかけているものを、一旦凝縮して回線交換相当でどのくらい、と考えてしまうのが楽、と言うのが理由だったりします。実際、変調に大きな違いが無い限り、ビット当たりの無線資源利用量ってのは回線交換だろうがパケットだろうがほとんど同じと言われていますので、無線資源の利用量を出すときには一旦どちらかにあわせてしまうのが便利なんですよね。また、こうやって通話時間に直すのは、携帯電話各社のMOU(月間平均通話時間)が公表されているから比較が楽、と言う理由もあったりします。

と言うことで、ウィルコム定額プランでの通話時間が予想を超えて10時間以上になったなんて言う話もあったわけですが、実は128kパケットのつなぎ放題はそれに匹敵するネットワーク負荷をかけていたことが推測されます(その分お値段も高いですが;苦笑)。

一方、もし携帯でこれをやるとどうなるか。例えば、HSDPAでこれをやると、通信速度は最大3.6Mbpsですから、速度はおおざっぱに100倍、平方根をとると10倍の通信量が発生することになります。つまり、1GB。

これを同じように通話時間に換算するわけですが、WCDMAの場合は仮定が違っていて、まず音声通話の帯域は約12kbps、また、HSDPAでは最高速度の時は(基本の変調であるBPSKの4倍である)16QAMを使うため、無線に与える負荷は四半分の250MB相当になります。

と言うことで計算すると、その数字は約50時間となってしまいます。

音声通話50時間相当の無線負荷。これは非常に大変な数字で、と言うのも、現在の携帯の平均音声通話時間は月に大体200分くらい、つまり、3~4時間程度と言うことですから、ざっとこの12~15倍の負荷が一人当たりにかかってしまう計算になります。

例えば100万人がこの定額サービスを利用すると、平均的な音声ユーザが1200~1500万人いるのと同じ効果があります。今現在でさえすでに都心部を中心に帯域不足が明らかになってきているドコモなどでは、これはとてもではないですが収容しきれません。auはまだ使ってないEV-DO帯域が結構あるのと、そもそもEV-DOは音声から完全に分離した帯域を使わせることができるので、その気になれば(パフォーマンスの低下はあっても)音声に影響を与えずに可能かもしれません。ソフトバンクはまだまだ3G用帯域に余裕があるのでやろうと思えばやれるレベルかな、なんて思います。もちろん、価格にもよるのでしょうけど。

とはいえ、携帯の加入者数千万という単位に対してたった100万加入でネットワークの破綻を心配しなければならないというのは結構厳しいことも現実で、それ相応の価格に設定して加入者を抑える必要はあるでしょう。

そしてそれには「通信の不公平をなくす」ための意味もあります。使い放題の人も従量課金の人も結局同じ帯域上で通信しますから、使い放題が増えたために混雑した結果、張本人の使い放題のユーザだけでなく、従量の料金を支払っている人も同じく輻輳に巻き込まれなければならないことになります。この不公平を最小限にするためには、やはり十分料金水準は議論する必要があるでしょう。もちろん現在のまま、特定法人にだけ相対で提供するにとどめると言うも解だと思います。

と言うことで、携帯でデータの完全定額をやるとどのくらい危険なのかを見積もってみたわけですが、こうやってみると、ウィルコムが無事で済んでいるのは、もちろんネットワーク容量が大きいこともあるのでしょうが、一方で通信速度が遅いことが総利用量に歯止めをかけてくれているからではないかなぁ、なんて思いつつ本日はこれまで。

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ソフトバンクゴールドプランのネットワークへの影響をもうちょっと考える

2006/11/16

と言うことで、またもソフトバンクの定額の話。以前ゴールドプラン発表時に、とにかく何も考えずに「完全定額」「加入制限なし」でどの程度のネットワーク負荷になるかを見積もってみたわけですが、実際にはもうちょっといろいろと制限がついているわけで、その辺を考慮してもう一度考察してみる一言。

まずは、「完全定額」が崩れている件。これは、言うまでもありませんが、21時から翌1時までが通話無料となっていない件です。確かに統計によればこの時間に25%の通話が集中していることになっています。

これを単純に考えると、以前音声対データが4:6と言ったものをもうちょっと分ければ、1時~21時までの音声:21時~翌1時までの音声:データ=3:1:6と言うように考えることができます。そして、以前と同じく、「定額となった部分」が6倍に増える、と考えると、18:1:6と言う比率になります。合計25、つまり、この限定定額ではトラフィックは2.5倍に増えると言うことが言えます。

もちろんこれは純粋統計上の話で、例えばウィルコムの言った「6倍」という数字についても、その大半が21時~翌1時に集中しているとするならばトラフィックの増倍率ももう少し小さな数字になると思われます。でも細かい考察はデータもないしメンドイのでここはさっくりと2.5倍で固定しちゃいます(ヒドイ)。

次に考慮すべきが「加入制限」です。以前の考察ではこの加入制限が全くないと考えたため、例えば現在のソフトバンクユーザ全員がこのプランに加入したものと考えていました。

しかし、実際には、特に既存ユーザに対して非常に強い加入制限がかかっています。それは、「加入するためには3G機種に機種変更しなければならない」という点。例え今現在3G機種をもっているとしても改めて購入し直さないといけないと言うのは、結構大きな制限です。

実際、ソフトバンクでは発表からこちら、機種変更手続きを時間制限したり等しています。これは、既存ユーザがゴールドプラン目当てで機種変更に殺到しているからだと思われるわけですが、そもそも機種変更自体にも限りがあります。

例えば、3G携帯電話の出荷台数は、毎月約300万台。加入者数シェアで均等割すると、ソフトバンク向けの出荷台数はおおざっぱに50万台です。普通に考えて供給能力(=生産能力、販売能力、事務手続き能力)はこれを大きく上回るものではないと思われるわけですが、ここでは仮にこの倍の供給能力を備えているとして毎月100万台。

つまり、どんなにがんばっても通話定額ユーザは毎月100万加入しか増えないと言えます。例えばこのまま来年3月末までこのペースで増えていくとすると、3月末時点での定額の最大加入者数は約500万人。

とすると、この500万人が2.5倍のトラフィックを発生させるわけで、実質は1250万人相当のトラフィックとなります。そして残りが通常ユーザ1000万人、合計2250万人相当のトラフィックです。

となると、おやおや、これが意外とネットワーク的にはほとんど問題ないレベルのようですね。例えばドコモが現在5000万人のユーザを抱えて平然と(一部厳しいところもあるようですが)していることを考えれば、いくらネットワーク整備が遅れているとはいえ、その半分にも満たないトラフィックなら十分さばけるレベルかな~、と思ったりします。

いやもちろんこれは来年3月末時点の話ですし供給量の制限も多機種が一気に出てきた今ならもうちょっと緩いと思われるのですが、500万が1000万になっても発生トラフィックは2500万人分相当。この1000万が全部純増だとしても、残り1500万を足しても4000万ですから、これもまだ何とかなる量です。

ってことで、「機種変更しなきゃならん」ってのは意外なほどきつい加入制限なのかな~と思ったり。何より、スーパーボーナス用電話機の供給量はキャリアでコントロールできますから、もしやばくなったら機種変更用の電話機の出荷を止めちゃえばいいんですし。

ってことで、まぁ、何も考えてないようで何とかなる制限はきっちりと付けてましたね、と言うソフトバンクゴールドプランについての一言でした。

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ウィルコム定額プラン改善希望

2006/11/14

ウィルコム定額プランについて、またまたちょっと思ったことをてきとーにつづってみる一言。

えーと、今、ウィルコム定額プランって、連続通話制限がついてるじゃないですか。制限というか、連続通話が2時間45分を超えると課金しますよ、と言う条件がついてますよね。これって、結構不親切ですよね。

元々は、盗聴等の犯罪に使われないようにと言う配慮として設けられたこの設定なんですが、だからといって、規定時間を超えると「課金されちゃう」って言うのは、何というか、余り親切じゃないと思うんです。ウィルコムにとっても、別に2時間45分を超えた分を課金するからって特に売り上げがアップするわけでもないし。

いや、何が言いたいかというとですね、もっとシンプルにしましょうよ、と。つまり、2時間45分を超えたら、とりあえずすっぱりと切断しちゃいましょうよ、と。どんなに長電話をしても、絶対に間違い課金は起こらないようにすれば、「通話無料、ただし○○時間を超えると10円/30秒」なんて言うややこしい言い方じゃなくて、「料金は通話無料」と言い切れます。その一方で、サービスの仕様として「2時間45分で切れます」とすれば、これほどシンプルなことはないんですよ。

で、こうすることで、特にウィルコムが損するとは思えないんです。どうせほとんどの人が2時間45分になる前に一度切断するんですから。その、規定時間超えの雀の涙ほどの売り上げを期待してるのか?・・・そんなわけないですよね。だったら、すっぱりと切断してあげるのが一番親切だと思うんですよ。

長時間連続の通話をさせないためと言うなら、それで良いと思うんですよ。切れたらつなぎ直せば良いんですから。ほんのちょっとの手間。それよりも、気づかずに規定時間をオーバーして超過料金が課金され、それが請求書にプリントされてクレームになる方が、ウィルコムにとっては遙かに大きな痛手になるはずなんです。特に、個人ベースのジャーナリズム(なんて書くとかっこいいですが要はブログとかそういうのね)がこれだけ発展したこの時代、ほんの一人の怒りを買うことでも非常に大きな機会損失につながると思うんですよ。

ってことで、いや、システム的に可能なのか(定額プランユーザだけ2時間45分で切断とか基地局に判断できるのかな?)というのはさておき、検討はすべきだと思うんですよね。むしろ、定額プラン以外の人にとってもあまりに長い長電話は料金の高騰につながるわけですから、料金プランを問わず長時間の通話は一旦切れますっていう仕様にしちゃえば、全て解決だと思ったりします。

いやこれは、ソフトバンクの定額に対抗するためでもあると思うんですよね。ソフトバンクの定額はとにかく「注釈が多い」ことが不評。だったら、ウィルコムはその逆をやれば良いんです。とにかく注釈を少なくする方向を目指せば良いんです。

ってことで、規定時間での自動切断を是非とも検討してほしいところです。もしくは、連続通話制限自体を撤廃しちゃってくれればさらにGoodなんですが、ねぇ。

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・BPSKの効果訂正&BPSK対応ホームアンテナ強く希望

2006/11/12

と言うことで、RX410ALの登場でついに現実のものとなったBPSK音声。これでどの程度エリア改善できるのかについてはまだ実用報告を待たなければならないわけですが、ぼんやりとした見積もりでは2倍前後は外乱に強くなると思われるわけで。

しかし、「本当にエリアとしてぎりぎりのやばい所ではどうなのか?」というと、ちょっと疑問だったりします。と言うのが、最新(?)のPHS規格書によると、リンクチャネル確立のために使用される「SCCH」という下りチャネルには、BPSKのフォーマットが定義されてないんですよね。

これは何を意味するかと言うと、つまり、「一番最初の基地局を掴むという動作」だけは、従来通りの感度である、と言うこと。一旦掴んでしまえば、その後移動してもBPSKに切り替えて安定して通話できるけど、最初の一発目だけはどうしても従来通りの感度となる、と言うわけです。

これにはやはり理由があると思われるわけで、というのはつまり、そもそもこのSCCHというのは全ての通信の最初、つまりそれ以前には「端末がBPSK対応かどうか」は言うに及ばず、そもそもどの端末が通信をしようとしているのかさえわかり得ないからなんです。つまり、BPSK非対応の端末が存在する以上はこの最初の一発目だけは変調を変えることができないわけです。

と言うことで、結果としてはBPSK対応しても「待ち受けエリアを広げる」という効果は期待できないと言うことになります。そうではなく、通話中にエリア外に移動したり高速移動したりその他の外乱が発生したときに威力を発揮するのがBPSKである、と言うこと。あくまで安定性の向上と言うことなんですよね。ってことで以前私が「BPSKになればエリア半径が倍近くになる」と言ったのは大嘘でしたごめんなさい(オイ)。

ってことを考えつつ、そうはいってもエリアぎりぎりのところである程度安定して使いたいと言う需要もあります。そうなると、そういった場所で使われる、ウィルコムホームアンテナ。これなら、エリアぎりぎりの場所でも屋内でしっかりと使えます。

ただこのホームアンテナもやっぱりエリアぎりぎりの所で使うと、結構雑音が入ったり通話がとぎれたりと言うことは頻繁に発生します。と言うことは、それを防ぐために、ホームアンテナをBPSK対応しちゃうのが一番いいのでは、と思うわけです。つまり、通話用チャネルに関して、ホームアンテナ←→基地局の間をBPSKで通信できるようにすれば、格段に通話中の安定性は上がると考えられます。

と言うことで、ウィルコムさんに是非とも考えていただきたい、BPSK対応ホームアンテナ。もし実現したら、+100円くらいなら払うよ!(ガビーン)。

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ドッチーカ(笑)

2006/11/10

ドッチーカ。そのネーミングを見てまず爆笑しちゃったわけで、今もこの名前を見るたびに口元がゆるむ私がいたりします。

いやほら、ドッチーモ、ドコモが昔やってた、携帯とPHSが一つの端末に収まってたヤツ、アレとそっくりというか、もう、「カ」と「モ」しか違わないじゃないですか。確かにデュアル待ち受けのできたドッチーモは「どっちも」だし、常に最良の方式を選択するドッチーカは「どっちか」しか使えないわけですが、いやそこまでそっくりじゃなくても、と笑ってしまうわけです。

と言うことで、日本通信が今回発表したのは、PHSと3Gをシームレスで切り替えることのできるソフトウェアと、PHS、3Gのデータカードと、そしてそれぞれの半年間の通信料全てをパックした通信パック。

つまり何のことはない、PHSと無線LANがパックにされた従来のb-mobileのPHSと3Gのパック版と言うことになります。

何のことはない、とは言ってしまいましたが、これは何のことはないどころの話じゃないんですよね。と言うのも、3G携帯電話のデータ通信を定額で提供しますと宣言しているわけですから。携帯電話事業者でさえまだ手を出さないデータ通信の完全定額、これをどうやって実現するのか、と言うのが気になります。

日本通信の説明は、MVNOで定額またはそれに近いアクセス料で携帯電話の網の貸し出しを受けようと考えているように見られます。また、もし定額でないとしても、アクセス料の平均値をとれば元が取れる価格として半年15~20万円という所を想定している、と。

これが現実的かどうかという話になると、こればかりは携帯電話各キャリアの対応による、としか言いようがありません。つまり、3キャリアか新規事業者かのいずれかが、よっしゃうちの網貸したろう、と腰を上げれば実現するし、みんながみんな拒否すればお流れとなるといえるわけです。

ということで携帯キャリアの立場からこのサービスを見ると、ちょっと危険なんですよね。つまり料金的にもネットワーク的にも自分の管理できないサービスだからです。もし自分で提供するなら、例えばネットワーク容量が厳しいと思ったら料金を上げるなり帯域を一時的に絞るなり対策を打てますが、他社がやっているサービスですからそれもできません。せいぜいアクセス料金を上げて間接的に圧力をかけることしかできませんが、プリペイドのドッチーカではその制御も既存ユーザには及びません。

また、自社がやっているなら、例えばどこそこで使うユーザが増えたから基地局を増やそう、と言う対策もできますが、他社のやっているサービスではその顧客情報を得られませんから、どこにどれだけ網を増設すればいいのか見当を付けられないと言う弱みもあります。

と言うことで、携帯電話キャリアの立場から言えば、完全定額で3G網を使わせると言っているMVNOに対して網を貸すのは非常にリスキーと言わざるを得ず、ちょっとこれが実現するのはハードルが高いかも、なんて思います。

この辺、おそらく、「どうやって利用の集中を避けるのかを技術的に」説明しなければならないでしょうね。例えば、3Gで通信中に一定速度以下になったらPHS網に切り替えるとか3G網の利用は一接続に付き何秒以内になるように制御するだとか一日何分以下になるように制御するだとか言う機能を切り替えソフトに組み込むようにする、と言ったことが考えられます。

と言うことで、何となく交渉は長引きそうですが、もし実現すれば日本のモバイル市場にとってはAIR-EDGE以来のインパクトとなる可能性もあるこのドッチーカ(漏れ笑い)。気持ち的には何とか実現してみてほしいものだなぁなんて思いつつ、本日はこの辺で。

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